個人経営の歯科クリニックの患者を増やすには?名刺でリアルの口コミを活用するべし
個人経営の歯科クリニックにとって、足を運んでくれる患者の数というのはとても気になり、今後の経営存続に関しても非常に大きな要素とも言えます。まして、現代は「コンビニの数と同じくらい歯科の数が多い」とまで言われている世の中です。そしてそんなにもたくさんあるということは、患者になかなか来てもらえず経営がうまく行かなくなってしまう場合も少なくありません。
そんな中でも毎日安定して患者が来院し、豊かに経営している歯科クリニックもあります。流行っている歯科クリニックと、そうではない歯科クリニックでは、一体どう違うのでしょうか?ここでは個人経営の歯科クリニックで安全かつ確かな方法で患者が増えていく方法を分析していきます。
流行っている歯科とそうでない歯科の違いって?
一目見て、「あ、ここは流行っていそうだな」と感じる歯科があります。それは当たり前のようですが、「いつ通っても車や自転車が停まっている、人が出入りしている」ということではないでしょうか。いつも満車とはいかなくとも、基本的にガラガラの時は滅多にないように感じます。
そして外観や内装が綺麗なのはもちろんですが、しっかりとインターネットを活用しているということです。歯科クリニックのホームページがあり、毎日とはいかずとも定期的に更新があるところはインターネットを活用していると言えます。
ブログをやっている歯科も患者側からすると、気になってつい覗いてしまうものです。そのブログを院長が定期的に書いていたり、スタッフが書いているのを見ると、ぐっとその歯科医院が身近なものに思えるようになります。今の時代ホームページ、ネットを活用している歯科クリニックはある程度流行る傾向にありそうです。
インターネット以外からも患者を増やす方法は?
インターネット以外からというと一番強力なのはなんといっても「患者からの口コミ」です。口コミが持つ力というのは、なかなかあなどれませんよね。むしろ口コミというものは大きな情報ツールの一つです。特に女性は話すことが好きな傾向にあるため、口コミの威力は特に絶大です。ママ友同士でお茶をした際、「そういえばこの前行った歯医者で〜」という会話がでてくる場合は十分にあります。口コミで教えてもらった情報はある程度信頼できる情報と捉えられることが多いため、ネット上のものよりも信憑性が高く、「じゃあ私もそこへ行ってみようかな」となる可能性は非常に高いとされています。
ですが、口コミで歯科クリニックを広めてもらおうと思うと相当気を遣う必要があります。人間は大切な人に対しては「自分が良いと思わない情報は言わない、勧めない」からです。こうしたことからもしっかりとまずは歯科の環境を整え、しっかりとした診療、対応をし、患者を大切にするようになってからがスタート地点と言えるでしょう。そうすることによって「ここの歯科クリニックいいな」と思ってもらえたら口コミスタートです。
その際は歯科医師の名刺や、歯科クリニックのパンフレットもあったほうが良いです。もし、名刺やパンフレットがあるのであれば、次はタイミングを作って名刺やパンフレットを渡す機会をつくりましょう。名刺があることで、より良い印象を与えることができますし、患者からも「きちんとしているな」と好感が持てます。そして名刺を渡すことによって記憶にも残りやすくなりますし、名刺をもらったら大抵の人がお財布にいれます。そして、前述の通り友人などとクリニックの評判に関する話しになった際、財布の中から名刺がでてきたらそれが活用されない場合はほぼありません。財布を開けて名刺を見るたびに思い出すので、記憶にも残りやすくなります。名刺というものは一種のCM効果もあるんです。
■名刺の強みって?
名刺があることで患者やそのクリニックに通っていない人にも安心感を与えるとされています。名刺を用意する時にはぜひ「顔写真」を用意することをお勧めします。顔写真があると「こんな人がやっているのかあ」とグンと親近感を抱きやすくなります。
顔が全く見えない歯科よりも顔が見えてなんとなくイメージをつかめそうな歯科の方がとっつきやすいですよね。患者としては歯科ときくとどうしても身構え、「怖いところだ」という思いは払拭されません。そういったことを和らげることが患者を増やす小さな確実の一歩といえます。
名刺には「専門性」を記載することをお勧めします。自分はどんな診療が得意でどんな診療はあまりすきではないのか、そうしたことを明記する勇気も必要だとされています。
誰でも「これはできない」と認めることはあまり好ましくないと思います。自分の自尊心を傷つけてしまうような気さえしてしまいます。ですが、患者側からすると、「これはできてあれはできない」とはっきり明記してくれているところは非常に信頼感があります。「なんでもできます!」と大きなことを言われるほうがなんとなく嘘っぽく、軽く聞こえてしまうのです。
歯科医師としては「なんでもできる」と言いたくなってしまうところだとは思いますが、誰にでも得意・不得意はあるものです。それらをはっきりさせておくことは患者のためだけでなく後々自分のためにもなると思います。
まとめ
「口コミほど怖いものはない」と言う方や「口は災いの元」という諺もあるくらい「口」というのは非常に大きな発信源であり、情報の源でもあります。ですがそれを味方につけたらこれほど心強いものはありません。
ネット社会ではありますが、生の声に勝てる情報はありません。「百聞は一見にしかず」という言葉もあるようにどんなにネット社会だろうと人間は人間から直に伝わってきた情報を重視します。そのためにもしっかり歯科のレベルアップを重視し、地域の人から愛される歯科クリニックを作り上げていただきたいと思います。
いまでは名刺は業者に頼んだらすぐに良いものができあがりますし、自分たちで用意しても楽しそうです。名刺を持ってきてくれた人には何かプレゼントを差し上げるサービスがあっても楽しいかもしれません。何より、名刺というのは自分の分身です。渡すことは大きな拡散力になると言えるでしょう。しっかりと活用し、患者から愛される歯科クリニックにしていきたいですね。