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気になるアレコレまとめました!医師の為の歯科コラム
歯科コラム

歯科医師のストレス緩和に実施されているフラクタル心理学

現代ではどんな人でも、ノーストレスで働くことはほぼ不可能だとされています。どれだけ自分が望んだ職種についても、なんらかのストレスを感じることはあるでしょう。中でも歯科医師という職業はストレスフルな職業です。歯科ケアや治療に関して伝えていても、治療さえできていればよいと思っている患者様もいるでしょうし、スタッフ間からの苦情、歯科医師同士の気の遣い合い、胃がキリキリと痛むこともあるのではないでしょうか?
 そこで今回はそんなストレスを抱えている歯科医師の方におすすめするフラクタル心理学というものをご紹介します。この心理学を使うことにより、少しでもストレスが緩和したら幸いです。

フラクタル心理学とは?

フラクタル心理学とは?

フラクタル心理学は「思考が現実化する」という考え方を取り入れた心理学のことです。起こったことは全て、自分が引き寄せたことだと考えます。「引き寄せ」なんて聞くとどこかとっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、実はとても身近なものとして存在しています。
例えば、患者様にきついことを言われたとします。その時、自分の診療に自信がなかった、何かをごまかして行ってしまった、「少し不安だな」という思考が「患者様の言葉」という現実になって引き寄せられたということです。こういった経験が一度は誰しもあるのではないでしょうか?仕事のみならず、プライベートでも「なんか今日は嫌なことがありそう」と思ったら忘れ物をしてしまった、うっかり電車に乗り遅れた、ぶつかった人に睨まれてしまった、ということです。これらは全て自分の思考によって引き起こされたことなんです。
反対に、「今日はなんかいいことがありそう」、「うまくいきそう」と根拠もなく思っているポジティブな時、偶然タイミングがよかったり、やさしい言葉をかけてもらえたり、「なんだか今日はついてるな」と思える日もあると思います。
こうした心の動きと連動して何か物事が起きることをフラクタル心理学、フラクタル現象学と言います。
そういったことを利用し、ストレス緩和に役立てようということです。


フラクタル現象学をストレス緩和に利用するには?

フラクタル現象学をストレス緩和に利用するには?

思考が現実化するということがこの心理学の大前提です。ということは「常にポジティブシンキングでいたら悪いことは起こらない」というのが極論です。ですが人間、いつもいつも前向きではいられないものです。そんな中でも意識を前向きにしようとすることは可能です。
フラクタル心理学ではまず自分を知ることから始めます。自分自身の思考・性格というものは、実は子どものころに形成された、親・周りの環境等に強く影響されているものです。そのため「どうして自分はこう思うのだろう」、「どういった時にこうしたストレスに感じるようなことを考え、行ってしまうのだろう」と自分自身と向き合うことが大切です。ですが、この行為は決して楽ではありません。人によれば、嫌な思い出を思い起こすことにもなります。ですがそれを乗り越えることによって、自分自身が今よりも楽になることは確かです。

自分が変われば周りの環境も変わる

自分が変われば周りの環境も変わる

自分自身と向き合ったら、次は少しずつ自分の行動・思考も変えていきましょう。人間は他人を変えることはできません。ですが、自分を変えることは難しく思えても必ずできるのです。自分自身と向き合い、なぜこう思うのかをしっかり見つめたら、次はそう思わないように、そうした行動をとらないよう意識しながら生活するのです。最初はきっと大変です。でもそれが「日常」になった時、信じられないくらい生きやすい世界になっているはずです。
そしてストレスも感じ方によっては「良いプレッシャー」とも言えます。それをストレスだと嫌うものにしてしまうのか、プレッシャーだと思い楽しむ要素にしてしまうのか、全てはあなた次第だということです。
自分が変わると周りが変わります。周りが変わると世界が変わります。世界が変わるということはストレスまみれだった世界が途端にやさしく、あなたを包む世界になってくれるということです。
このことからフラクタル心理学はストレス緩和に非常に有効的な心理学なんです。


フラクタル心理学で人間関係も良くなる

フラクタル心理学で人間関係も良くなる

自分の思考、行動が変わるということは周りの自分を見つめる目も対応も変わるということです。今まで杜撰にしていたスタッフの扱い、診療方法、患者様への対応。少し自分が変わるだけで、世界はガラリと景色を変えます。そのため、人間関係も劇的に良くなるのです。
フラクタル心理学と聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、実際はとても取り組みやすく、その威力をすぐに実感できる心理学です。歯科医師だけでなく、そこで働くスタッフ、歯科医院の中でも取り入れていきたいものです。


まとめ

最後にフラクタル心理学の方法を要約します。

①自分(思考、行動)を知る
②それはどこから影響されたものかを考える
③他人によってつくられた価値観を見直す
④他人に影響されたものを取り除き、自分自身の感情、思考、行動を修正する
⑤行動に移す

フラクタル心理学は理解し、身につけると非常に便利で生きやすくなる心理学です。子供の時に影響された親の思考や環境はそう簡単にはなくならないものです。ですが、大人になった今だからこそしっかりと向き合い、認めることが大切です。「こう思い、やってしまうのは過去の体験があったからだ」。そう自覚するだけでも随分と楽になるものです。もう周りに頼らなければ生きていけない子供ではありません。いろんなことを考え、行動できる立派な大人です。しっかりと今こそ過去の自分と向き合い克服し、ストレスの少ない自由な世界に身を置くことを心に決めて行動してください。
そうすることによって楽になるのはあなただけじゃなく、あなたの周りにいる人、一緒に働く人も幸せにするものなのです。
「宗教みたい」と思われがちですが、しっかりと理論に基づいた心理学です。ぜひ、だまされたと思って試してみることをおすすめします。きっと、前よりも随分ストレスが減って楽になったな、と思うことができるようになるのは、一番にあなた自身だと思います。


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