歯科医院で良いスタッフを採用するポイント
歯科医院における人材採用時のポイント
■もっとも重要なのは院長との相性
まず、スタッフを採用する際のポイントとして一番重要なのは「院長との相性」です。
歯科医院は大抵小さい組織です。いくら経験豊富なベテランスタッフであっても、院長の経営方針に合わないスタッフは歯科医院の雰囲気にも合わないことが多いでしょう。後で結局上手くいかない事態を招くことになってしまいます。
■できる人材であるかどうかを見極める
これまでの職歴などを考慮し、経験や実績などから「努力家」であるかどうかがわかります。努力するという力は後から身に就くものではありません。
また、仕事に関する目標の高さです。自身の目標がしっかりとできていると感じる人は、医院の将来のために一緒に頑張ってくれるでしょう。そしてその目標のためにきちんと行動にうつせているかどうかも重要です。
■採用を避けたいタイプをあらかじめ明確にしておく
逆に「採用しても長く続かないスタッフ」は、経験上でタイプが見えてくるため整理しておきましょう。面接で見極めることがポイントです。
たとえば話していると柔らかい印象を受けるが、話の芯がしっかりしている感じがしない人や我が強い感じの印象を受ける人、笑顔が少ない人などが挙げられます。
■面接時の質問で相手の人格を引き出す
面接時に必ず聞く「志望動機」と「自己PR」は、大抵の人が準備しているのであまり参考にはなりません。本当はどんな人なのか、どんな考えをする人なのかを見極めるための質問をして引き出しましょう。
また、声のトーンや表情なども参考になりますのでしっかり見るようにしましょう。
人材選びのポイントを掴みましょう
■自分の将来を見据えた目標を持っているか
面接時に将来の目標やそのために頑張ることなどを質問します。回答が具体的であるかどうかや歯科の仕事との関連性があるかなどを引き出すことができます。その人の考え方や仕事への取り組む姿勢をポイントに聞き取ります。
■過去に頑張ったことから性格を読み取る
昨今の傾向として、新卒スタッフの「関心の薄さ」が目立ってきています。「横並び志向」を好む人が多く、夢を実現したいという意欲や、もっと向上したいというような関心の高い人材が少ない傾向が出てきているのです。
せっかく就職したのに嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうというような事態にならないためにも、その人の人格や性格を読み取れる面接を行いましょう。学生の時の部活動やアルバイトなどの経験など、その人物の忍耐度や努力家であるかどうかなどの人格が見えてきます。
■良い人材を採用するために魅力ある職場づくりをしましょう
良い人材を採用したいと思っても、良い人材が自身の歯科医院を希望してくれない限りは採用のしようがありません。歯科医院側が人材を選べる立場になるためには、魅力ある職場づくりをすることも大切です。そのためには、歯科医院側も採用のための歯科医院づくりの努力が必要になります。
良い人材を確保するための環境作りとは
■スタッフが魅力を感じる職場環境とは?
実際に歯科臨床の現場で働くスタッフは、どのような職場に魅力を感じるのかを調査してみると、以下のような意見が多く挙げられます。
・診療方針が明確である
・業務内容が充実や勤務体制が確立している
・最新の医療機器や設備がある
・勉強会の充実やスキルアップするための資格取得などに協力的
・福利厚生の内容が充実している
このような意見の中でも、もっとも重要視していることはやはり「職場の雰囲気」が一番に挙げられるようです。そこで求人では、明るい雰囲気をアピールすることがポイントです。
■どのようにして魅力を感じてもらう?
明るい雰囲気やスタッフ間のチームワークの良さをアピールするためのツールとしてもっともよのはホームページを利用することです。実際に働いている先輩スタッフの声や楽しい雰囲気の写真などを掲載したり、院長コラムやスタッフブログなどを継続的に更新したりするのも方法のひとつです。また気軽に見学に来てもらえるような制度を設け、求人希望者に「馴染みやすい職場」であるということを実際に目で見て知ってもらえるように見学に来てもらうのも良いでしょう。
■リクルート方法も工夫してみましょう
昨今、さまざまな広告媒体があります。広告方法には有料のものもあるため、どの方法を選択すると良いのか吟味する必要があります。
最近はスマートフォンの普及などにより、折り込み広告や三行広告を見て求人を探すという人は減ってきています。高い費用になることも多く、コストパフォーマンスを考えると広告媒体の整理が必要ではないでしょうか。
■募集手法を工夫する
求人の進め方としては、面接期間に履歴書を送付してもらって書類選考するという方法が一般的です。しかしこれでは、求職者の求める時期と合っていないと目に留めてもらえないこともあります。「連絡順に随時面接」としておいたほうが、多くの求職者が気軽に応募できる環境となります。また最近の傾向として、募集してくる人は事前にホームページでどのような歯科医院かチェックする可能性が高いため、ホームページにリクルートページを充実させておくと良いでしょう。