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歯科コラム

歯科医師が自由診療で成功する方法|勤務医の時からできる

歯科医療に置いて、近年保険治療だけでは経営が難しい時代に差し掛かっています。歯科医師として生き残るためには、保険治療だけでなく自由診療を取り入れることが、ひとつの解決策と考えられます。歯科医師が自由診療で成功するための方法はどこにあるのでしょうか。

自由診療の意味合いとは

自由診療の意味合いとは
制約の多い保険診療とは異なり、自由診療とは、保険診療を全く行わず、歯科医師の裁量の元で制約を受けない治療を行うことです。材料をはじめとした制約の多い保険診療と比べ、自由診療は患者のためにあらゆる医療技術を提供し、満足感を得てもらうための治療です。

保険診療では限度がある

保険診療は、少しの負担で悪くなった歯や口腔内を治療することができるため、患者の経済的負担を考慮すると、保険診療制度はありがたい制度と言えるでしょう。

しかしながら、保険診療は最低限の機能を回復するための手段であり、それが最善策とは決して言えません。というのも、機能回復のみを目的とした保険診療では、「歯を守る」という、口腔内の健康を守るといった、歯科医療の本質をカバーしないからです。

現在の保険制度は、「歯が欠けたら人工物を埋める」、「歯が悪くなったら抜いて入れ歯やブリッジなどにする」といった一本の歯を対象としたコンセプトを元にしたものであるゆえ、「歯の健康寿命を長くするための予防治療」といった、患者の口腔内全体の健康を考えた制度ではないのです。

自由診療の良いところとは、保険の制約を一切受けないため、保険診療では使うことのできない薬剤や高度医療機器を用いた治療が可能となります。例として、パラ合金ではなくセラミックなどを用いて体に優しく審美的な美しさをも考えた歯科治療を提供する、といったことなどが挙げられます。

現在の日本の保険制度では、1回の治療時間が5分であっても1時間であっても、報酬は同じです。治療時間を短く、より多くの患者を診る「薄利多売」といったやり方でないと、競争が激しいこの歯科業界では勝ち残っていけないのが実情です。患者が来なければ、そこで敗北が確定するため、保険診療だけに頼るのは不安がつきまとうのではないかと思われます。

保険制度は良い。ただし優れた治療を提供できるのかどうかが疑問

このような薄利多売の精神で診療を行うことにより、患者が本当に満足する、真の歯科治療を提供することができるのでしょうか。最低限の治療のみを提供する保険診療だけでは経営の安定が難しくなることから、自由診療を取り入れた経営を視野に入れる必要があります。

しかし歯科医師側からすると、患者に自由診療を勧めることは、いささか気が引けてしまう部分もあるでしょう。それは「高いものを薦める金儲け主義」と思われてしまうかもしれないといった先入観によるものだと思われます。

しかし全ての患者がそういった考えではありません。患者にそのような思いを抱かせないような方法や説明力を身に付けておくことが必要でしょう。その行きつく先は予防歯科であり、「悪くなった歯を治療するのではなく、自分の歯をいつまでも大切にするための治療」であることを、患者に納得いくよう説明できるスキルが必要です。

自由診療の良さと理念

自由診療の良さと理念
自由診療は、保険診療の制約を全く受けないため、患者ひとりひとりにしっかりと向き合えること、そして患者のために最良の歯科治療を行うことができる診療方法です。制約にとらわれないこの診療スタイルは、「本当の意味で患者の口腔内の健康を考える」という理念に繋がると考えられます。そしてそれは、開業前の勤務医時代から入念に準備することで、成功へと導くことが可能です。

自由診療における成功と方法とは

では、歯科医師が自由診療で成功する方法とはどのような方法でしょうか。勤務医のときからでもできる7つの方法を説明します。

■開業に向けた目標を設定する
まずは目標設定です。大規模な保険診療をメインとするのか、自由診療を取り入れるのか、訪問診療を主に行うのかなど、自身の診療姿勢をはっきりと打ち出すことが真っ先に行うべきことです。

■「成功する歯科医師」を目指す
見せかけだけの成功ではなく、本当に成功する歯科医師とはどうあるべきかをしっかり考えなければいけません。患者が満足し、ずっとこの先生に診てもらいたいと思われる歯科医師こそ、成功する歯科医師ではないでしょうか。

■どのような歯科医師になりたいか、またそれに向けて努力をする
自分がどんな歯科医師になりたいのか、明確な目標を持つことが成功する歯科医師のスタートラインであることは明らかです。自分が理想とする自由診療を取り入れた診療スタイルをメインとするならば、現状の保険制度では限界があるでしょう。そこを突き破って努力をするか否かで結末は大きく変わります。

■開業前のホームページの作成
今や歯科医院でホームページを持つのは当たり前の時代となりました。ホームページは診療スタイルをはじめ、医院の外観や内装、設備など、患者にどんな歯科医院かを知ってもらうツールとしては最適です。最近ではスマートフォンに対応した作りも多く、ネット予約も可能など、ホームページを集患方法として活用しない手はありません。

これを勤務医時代、つまり開業前に作成すると医院の特色などを知ってもらえることから、自分を売り込むことが可能です。またこの方法は、自分自身を知る方法でもあるのです。

■自身の健康管理をきちんと行う
医療人は、ともすれば不摂生になりがちです。成功するためには、自身の健康管理をきちんと行わなければいけません。そしてそれは体だけでなく、内面も深く関わります。

心身ともに健やかであることこそ、患者をはじめとした周りの人たちを幸せにすることができるのです。

■資金はできるだけ抑えて開業する
開業に資金は当然つきものですが、多額の資金返済のために必死で集患し、自分自身が望まない治療を行うといった例もあるようです。特に業者の物件紹介が絡んでくると、その代わりにその業者のメーカー機器を使わなければならないなど、自分が好まない機器を使わざるをえないケースも多いようです。

借入を抑え、居抜き物件や、運よく閉院する医院を引き継ぐような形で開業することで、あまり返済の事を考えずに治療に集中できます。そうすることで患者の信頼を生み、長く治療を続けることができるでしょう。ただし居抜き物件はリスクも生じるため、注意が必要です。

■時代の流れに乗ったやり方
ネットが当たり前のように普及し、今ではネット検索およびネット予約などが当たり前になりました。ホームページが充実している歯科医院では、近所だけではなく、遠方からも患者が来院してきます。

どんなに素晴らしい技術を持っていても、知ってもらわなければ意味はありません。井の中の蛙で終わるのではなく、各地から患者が来るようなマーケティングを心がけることが、成功へのひとつのカギとなるでしょう。膨大な量の歯科医院から選ばれるためには、時代の流れに乗り遅れないマーケティングが必要となるのです。

自分の診療スタイルを確立することが成功への近道

保険診療だけでは厳しい歯科業界ですが、開業し、成功するためにはまず自分の姿勢や理念を明確にすることです。保険診療、自由診療の特徴をよく理解し、自分が目指すスタイルを打ち出すことが、成功への大きなポイントだと言えるでしょう。
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