始めにしっかりとしたカウンセリングをして、どの様な治療を選択する事が出来るのか、治療計画を立てる事で、患者様が納得した上で治療開始する事で満足度が高くなります。保険の診療ではある程度の人数の患者様を診療しないと利益が出ない事もあり、時間に追われて診療する事も出てくる事があります。

患者様が納得するまで説明をして治療をする時間の確保がなかなか難しいというのが現状です。自費診療であれば、料金の設定は各歯科医院で設定する事が出来ます。保険より料金が高くても、しっかりとしたカウンセリングで治療計画を立ててもらい、納得した上で治療を進めていくと満足度が高いと言われています。

カウンセリングでは個室などで、分かりやすくパソコンを使用し、口頭だけでは無く、図で見てもらいながら患者様にお話しすると好評です。あまり分からないまま治療が進んでしまうという事も無く、患者様自身で治療を選択していく事が出来るので安心感があります。

また、材料も保険の中だけでは銀歯になってしまう場合にも、白を選択する事が出来るので、自費治療はただ虫歯を治すだけでは無く、見た目も綺麗にしてもらえると好評です。特に下の歯だと笑った際に銀歯が光って見えてしまうのに抵抗を示す患者様もいます。自費診療ではセラミックやハイブリットなども使用し、白くする事が出来るため患者様の満足度が高いです。

以前治療していた所も、痛くなったり、合わなくなったりしていない場合でも、他の所がキレイになったのを見ると気になって合わせてやり直したいという患者様もいます。
また、ホワイトニングなどをすると、白くなって他の部分にも関心を持って頂ける事が多いです。
虫歯の治療だけでは無く、他の部分もトータルに患者様にお伝えする事で、お口の中に関心を持ってもらい、自宅でもしっかりとケアしてもらえる事へ繋がります。カウンセリングなどでもしっかりとコミュニケーションを取っているので、メインテナンスの重要性をお伝えする事も出来、定期的な健診も受けてもらいやすくなります。

高い料金を支払うので、しっかりとケアもしていただく事に繋がっていると思います。お口の中はしっかりとしたケアをして頂くことで、健康な状態を保つことができます。料金だけ見ると高く感じてしまう患者様もいるかと思います。ですが、5年、10年長い期間を見据えた選択する事は、日々の生活を充実させる事に繋がると説明すると、患者様の感じ方が変わってくるでしょう。

数本の歯を失ってしまった際には、基本的に保険の治療では取り外しの義歯が選択されます。自費治療の場合は、骨の状態により、インプラントを選択する事が出来ます。義歯の適合は、通常の生活歯に比べると、違和感があるという患者様が多くいます。その為、調整を重ねていくのですが、やはり固定式のものと比べると違和感は残る場合が多いです。また出し入れする事に抵抗感を示す患者様も少なくありません。

そんな場合にこそ、自費にはなりますがインプラントという義歯以外の選択肢が出てきます。最近ではインプラント治療を取り入れている歯科医院も増え、特に完全自費診療では求められる技術になってきました。また、上部構造もセラミックを選ぶ事が出来るので、色や形なども患者様の意見を取り入れながら作る事で満足度も変わってきます。

セラミックにする際には、色も選択する事が出来ます。現状の歯の色では少し黄ばんだ感じがするなどの要望がある場合は、ホワイトニングもおすすめし、納得した色でセラミックの色を決めていただけます。周りの色と一体感が出るので、審美的にも満足度が高くなります。
ホワイトニングも歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅でマウスピースをはめるホームホワイトニングを併用する事によって、通常より短時間で白くする事が可能です。

患者様の納得する色になった場合でも、ホワイトニングは一定期間を過ぎると少しずつ色の後戻りがあります。メインテナンス用にホームホワイトニングを使用してもらう事で、白さを維持する事が出来る旨をお伝えする事も重要です。自然な歯の白さを維持する為に、ホームホワイトニングはその時だけでは無く、これからずっと使用する事が出来るメリットは患者様にお伝えすると良いでしょう。

欧米などでは、予防歯科が進んでいると言われています。日本では、虫歯になったから歯科医院へ行こうという人が多いのに対し、欧米では定期的に歯科検診を受ける事が習慣になっているので、虫歯になってからでは無く、歯科検診に行こうという人が多いです。完全自費診療では、治療が終わってから来院しなくなるという事では無く、しっかりと定期的にメインテナンスしてもらえる様な状態になる事がとても大切です。

通常の歯科医院でもリコールの重要性をしっかりとお話しして、定期検診にしっかりと通って頂いている患者様が多い所もあると思います。ただ、時間が限られてしまっている中で、しっかりとリコールの重要性をお話しする事が出来なかったり、ブラッシング指導などを通じてコミュニケーションを取ったりして信頼関係を作っていく時間を取る事が出来ない場合もあると思います。

完全自費診療では保険診療より時間をかける事が出来る場合が多いので、しっかりとメインテナンスさせて頂ける様な環境作りを衛生士が作っていく事が大切です。
スケーリングだけでは無く、しっかりとポリッシングやフロス、歯間ブラシなどを併用して満足度の高いクリーニング、そしてご自宅でもケアをしっかり行って頂く事が出来る様に、説明し納得して頂くという事が大切です。
当たり前の事のようですが、一つ一つ丁寧に行っていく事で他院とは違うといった印象を持たれる患者様が多いです。

患者様は個室だったり、最新の機器が揃っている点ももちろん重要ですが、しっかりとしたカウンセリングやコミュニケーションを取る事で満足度が上がると言われています。
歯科医院も接客接遇に力を入れる事で他院との差別化も図る事が出来ると思います。
歯科医師をはじめ、受付スタッフや衛生士が患者様の居心地の良い空間つくりをする事も完全自費診療には大切になってきます。