患者目線での空間づくり|歯科医院内の変った内装とその理由
最近では、歯科医院も色々なデザインでオシャレな所が増えてきました。歯科医院の立地やコンセプトに沿ったデザインは大切です。都内の大きな駅前の歯科医院と地方の商店街などにあるアットホームな歯科医院などでは、患者のターゲット層が変わってくるため、その層に合ったデザインをする事で新規の患者の獲得にも大きく関係してくると言われています。
子連れにも優しい独立したキッズスペース
小さな子供を連れて歯科医院で治療を受けるのは大変です。ユニットが倒れている間は、子供がどの様な動きをしているか分かりにくいこともありますし、お子様が30分から1時間の間同じ所でじっとしていることは中々難しいでしょう。
歯科医院では、子供の待ち時間を快適に過ごすためにキッズスペースを併設している所も多くなってきました。おもちゃやモニターを使ってアニメなどを流すことによって、子供も楽しく過ごすことが出来ます。
中でも小さな子供のために充実した設備は、独立したキッズスペースです。
小さな子供が騒いでしまって周りの人に迷惑をかけてしまうのでは無いかと心配する親は少なくありません。キッズスペースで遊んでいても、眠くなってしまったり、待ち時間があるために機嫌が悪くなることもあるでしょう。そんな時には、独立したキッズスペースは安心です。
親の目線部分にはガラスで中が確認出来る様になっていたり、診療中はキッズスペース内のカメラから、ユニット横のモニターで子供の様子を確認出来る様になっていたりするタイプは、とても好評です。
また、保育士が常駐していて、親が診療している際には無料で預けることが出来る歯科医院も出てきました。
小さな子供を預ける所が無いという理由で、自分のメインテナンスでの来院が遠のいてしまっている患者様には、とても嬉しいサービスになっています。
院内も明るく、照明なども安心感を与える様に計算してライトアップしている所もあります。歯科医院のコンセプトによって、機能面はもちろん患者様の満足度が高い空間作りを目指している歯科医院は来院される患者様も多いです。
他院と違う人気の設備やサービス
歯科治療をする診療室の内装に力が入るのは当然ですが、歯科医院では治療中タオルをして治療する所も少なくありません。そのため診療室よりも、患者様にとって受付スペースやパウダールームなどの方が印象に残りやすい場所になっています。
そんな点を配慮して、診療の前後に時間も快適に過ごしてもらうためにテラススペースを設けている歯科医院があります。
待ち時間は出来るだけ無いように診療することが大切ですが、どうしても待ち時間が出てしまう場合があります。
他の所に外出してしまうと順番が来ても分からなくなってしまいますが、テラススペースでリフレッシュしてもらうことで待ち時間のストレスも軽減されます。
また、診療が終わってほっと一息つきたい場合にもカフェスペースは有効です。
ある程度の広さがあると、ペットを待たせておくことも出来るので、ペットがいる患者様に好評です。
少し時間が早くなってしまった場合でも少しのんびりすることが出来ると、治療するだけでは無く、リラックスすることが出来る楽しみにもつながるので、歯科医院のイメージアップにも繋がります。
受付にウォーターサーバーなどを設置すると、診療前後に喉が渇いてしまった場合でもお水を飲むことが出来るので好評です。
患者様に読んでもらう雑誌や本なども、表紙がディスプレイすることが出来る大きな本棚などでは、インテリアにもなりますし、待ち時間を快適に過ごすためのアイテムにもなります。
機能的でデザイン性も兼ね備えた診療室
診療室は効率的に診療をする上で導線も大切になってきますし、使いやすいのは大切です。その上でデザイン性も兼ね備えているとより良いです。最近では個室のユニットがあって、インプラントのオペ専用の部屋であったり、ホワイトニングを個室で受けてもらって、リラックスすることの出来る、癒しの空間作りをしている歯科医院も出てきました。患者様は他の患者様の診療している音などが気になってしまうという人も少なくありません。またタオルをした状態で治療することが多いので、周りの音などにも敏感になりやすいです。そんな時に個室だと安心して治療を受けることが出来ます。
個室にすることでその患者様の希望があればアロマを焚いて診療をすることが出来ます。
ホワイトニングをする際など、リラックスをしてほしい場合などではとても効果的です。
また、天井にモニターを付けて、診療中でも動画を見ることが出来る歯科医院もあります。
診療中でも他のことに集中することによって、よりストレスを感じにくくするといった効果があります。
あとは視覚も大切なので、出来るだけユニット周りを歯科の治療をいう雰囲気を出さない工夫も必要です。ホワイトニング専用ルームなどでは、キャビネットの中にほとんどの道具を収納してしまい、歯科治療の痛いイメージなどを持ってしまうこと無く施術することが出来る所もあります。
他にも、診療室の雰囲気を考えて、ガラスや間接照明などを多く使うとスタイリッシュなイメージになります。駅前やオフィスが多い立地の医院に人気があり、木を多く使っていくとアットホームな感じになるため、商店街などが近くにある立地や住宅街の歯科医院に向いていると言われています。木の色の感じでも印象が変わってくるので、どのようにしたいかブランディングして、歯科医院の内装も考えていくと、患者様の居心地の良い空間をなり、来院される患者様の数も多くなります。
こういった工夫は、第三者の専門的な意見を聞いて選択していくことも選択肢の一つとしてあります。
その立地にどの様なデザインが好評か、数多く内装を手掛けている所の意見を参考にすることで、選択肢が広がります。
まとめ
歯科医院の数はかなり増えてきていてコンビニや美容室と並んで多いと言われています。大きなショッピングモールやオフィスビスでは1つでは無く歯科医院が2つ入っている所もあります。そんな中で他の歯科医院と差をつけるには、痛みが少なく、ストレスが少ない治療や説明、気持ちの良い接客接遇はもちろんですが、快適な空間で診療する事が出来ることも大切になっています。
歯科医院が沢山開業されていく中で閉院する所も少なくありません。患者様に選んでもらうことができ、しっかりとリコールでメインテナンスしてもらうことが出来る様な歯科医院作りをすることが大切です。