「子供」の中でも、特に小さいお子さんは歯科医院が苦手なことが多いです。これは「歯医者さんは怖いところ」というイメージが大きいと思います。ではなぜそのようなイメージがついてしまうのでしょうか。

■何をされるのかわからない不安感
赤ちゃんがママを認識できるようになると、ママ以外の人に抱っこされただけでも泣いてしまうことがあります。子供は何をされるのか解らない「不安感」を「恐怖」に変換してしまい、歯科ユニットに寝るだけでも恐怖に襲われてしまうのです。

■「恐怖」の刷り込み育児していませんか？
歯科医院での体験記憶以外にも、普段の生活の中で何気なく大人が使うセリフに、子供が自然と「歯医者さんは怖いところ」と意識してしまうこともあります。たとえば、「イタズラしたら歯医者さんで注射してもらうよ！」などと叱ったりすること。知らないうちに歯医者さんは怖いと刷り込まれてしまうのです。

■子供が歯医者を好きになってくれるために
確かに歯科医院では、子共にとって痛いことや嫌なことを我慢する場面もあります。しかし、「お口を綺麗にしてくれるところ」「先生は虫歯をやっつけてくれるヒーロー」と、プラスの刷り込みをしていけばどうでしょう？お子さんの興味のあるアニメやヒーローに例えて話すとより解りやすく理解しやすくなりますよ。子供の歯科医院嫌いに悩んでいる保護者の方には、このように伝えてもらいましょう。

■たくさん褒めて伸ばす！
そして診察や治療などを頑張ったあとは「よく頑張ったね！」「すごいね！」「できたね！」とたくさん褒めてあげましょう。子供は褒められるのが大好きです。「嫌な事でも頑張れた」という自信につながり、恐怖心を克服することにも繋がります。

■子供の目線でわかりやすい対応を
まだ話の理解できないお子さんは、どんなにあやしても、説明しても泣くときは泣くものです。子供はある一定の年齢を迎えれば、相手の話を理解することができます。3歳半以降のお子さんは、順序立てて説明し、何をするのか実際に触れたり鏡で見たりすることで泣かずに診療をすすめることが可能になってきます。年齢に応じた対応をじっくりその子のペースに合わせて行うことが大切なのです。

■医療業界における女性スタッフとは
歯科医院のプラスイメージを聞いてみると「女性スタッフの優しさ」が挙げられることがあります。女性スタッフは対応に関して、子供の方から心を許してくれやすい傾向にあります。実際、子供でなくても、歯科分野でなくても医療現場に於いて「女医希望」という患者もいるでしょう。

■なぜ患者は「女性スタッフ」を求めやすいのでしょう
患者は歯科医院での恐怖や不安に対し、女性スタッフから感じる「女性ならではの気配りや優しさ」を求めていると思われます。マスクをした表情の解りにくい武骨な男性歯科医が、太い指を口に入れて黙々と治療をするよりも、物腰の柔らかな優しい声で丁寧に説明を受け、丁寧にお口を触ってくれるイメージが女性には感じられますよね。

■雰囲気の良い歯科医院には子連れでも通いやすい
子育て中の方は忙しい毎日に追われています。そんな中、嫌がるお子さんを連れて歯科医院へ行くのも一苦労だと思います。お子さんが「通いたい！」と思えるよう、きめ細やかな対応を掲げている「女性スタッフのみの歯科医院」も最近よく見かけるようになりました。

■女性だからこその感覚が求められている！
女性スタッフで構成された歯科医院は、自然と「小児歯科」「小児予防」を得意とする歯科医院になります。また、経営者である院長も女性ということで、女性の興味が大きいであろう「審美歯科」や「矯正歯科」などが得意とする歯科医院も多くあります。子供を連れて行くことができ、保護者も女性ならではの感覚で相談できる歯科医院といえるのではないでしょうか。

■親子で通いやすい環境
子育てに忙しい保護者は、子供の受診する際に「自分も一緒に治療が受けられたら」と思うことはないでしょうか？女性スタッフだけの歯科医院は、院長も女性。方針として子育てで大変な方の気持ちを取り入れていることが多く、需要が高い要素になっています。たとえば保護者の診察も子供と同じ日に予定し、治療の間は子供をスタッフがお預かりする。というのもひとつの例です。

■女性目線での工夫が嬉しい！
全員女性スタッフということで、歯科医院の雰囲気や置かれている本、子供のおもちゃなど、魅力的な場合が多いです。子供を待つ時間のひとときに、保護者の方もちょっと一息入れることができる空間が嬉しいですね。

■子供への配慮が充実している
子供連れでも通いやすいような歯科医院のスタッフは「ダブルライセンス」で働いている人も多くいます。たとえば受付業務をしながら、保育士の資格を活かし、保護者が治療している間預かってくれたり、歯科衛生士や受付が栄養士の資格も活かして食育相談に乗ってくれるなど。女性ならではの目線で、歯科だけでなく子育ての相談相手にもなってくれます。

■子育ての先輩として相談相手にもなってくれる
女性歯科医師の歯科医院であれば、歯科治療はもちろんですが、時に同じ子育てを経験した（または子育て中の）先輩・同志として理解を示してくれます。歯科知識をただ諭されるのではなく、患者さんそれぞれにある背景も汲み取ってアドバイスくれることが、子育てに忙しい方にとっては頼りにしたくなる存在になるでしょう。

女性歯科医をはじめ、全員が女性で構成された歯科医院は、子供を連れて行くのにさまざまな魅力があります。今や歯科医院の数はコンビニの数よりも多いと言われる時代。女性ならではの魅力を十分に発揮し差別化を図ることで、子育てに忙しい世代のよりどころに。お子さんは笑顔で、保護者の方は安心と信頼と癒しを得られる場になることでしょう。