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気になるアレコレまとめました!医師の為の歯科コラム
歯科コラム

女性歯科医師向けのセミナーって?参加に伴う不安や悩み

働く女性の増加を象徴するように、歯科業界でも女性歯科医師が増加しています。その反面、女性ならではの悩みや不安を抱える女性歯科医師も多いでしょう。

このような悩みの解消をサポートするセミナーや講習会について、女性歯科医師のあり方とともにご紹介します。

増える女性歯科医師と、人気の理由

増える女性歯科医師と、人気の理由
女性歯科医師の人気が高まり、今や歯科大学や歯学部の学生の半数近くは女性であると報告されています。人気の理由は様々ですが、ただ単なる治療だけにとどまらず、審美系への需要の高さなど、多岐にわたるニーズが背景にあるようです。

■各種健診など、地域との連携
地域と連携した、高齢者の口腔内ケアの指導健診および、未就学児の健診が挙げられます。高齢健診による口腔機能の指導や、幼児期における虫歯予防を趣旨とした各種検診は、女性歯科医師の活躍が多く見られます。このようなシーンでは、どちらかと言えば女性歯科医師ならではの柔らかさが求められているのではないかと思われます。

■治療だけでなく、審美志向の向上によるもの
近年の審美志向の高まりから、ホワイトニングや矯正治療など、美容に近い治療内容の人気が高まりを見せています。特にホワイトニングに代表されるように、白くて清潔な歯、Eラインなどの輪郭形成、歯ぐきのアンチエイジングなど、美容歯科とも言える分野はやはり女性のほうが意識も高く、患者側も女性歯科医師を求める傾向が高くなっています。

■子どもに対する、女性歯科医師ならではの接し方
子どもはどうしても虫歯になりやすく、虫歯治療に訪れる親子はどこの歯科医院でも日常的に見られる光景です。いざ治療になると、男性歯科医師を見て号泣することがあり、治療もままならないことも多々あります。また無理に治療を行うことで、歯医者に対するトラウマが強くなってしまうことも心配材料となります。

そこから考えると、女性歯科医師は女性特有の優しさや心遣いが、小児歯科治療にとても適しています。子どもに対する対応から考えて、女性歯科医師のほうがニーズが高いことも、女性歯科医師増加の理由のひとつでしょう。

■家事と仕事が両立しやすい
女性医師に比べ、女性歯科医師は夜勤や当直がまずありません。また国内に歯科医院が多数存在することから、配偶者に転勤があっても選択肢がたくさんあることも強みです。手に職があることから、出産後にも復帰しやすいことも大きな魅力です。

女性歯科医師としての悩みとは

このように、女性歯科医師としてのニーズは高く、歯学部でも半数近くを占める女性歯科医師の人気ですが、女性特有の悩みを抱え、その道を半ばで諦めてしまうことが多いこともまた事実です。

男性歯科医師は、結婚後も一家の柱としてバリバリとスキルアップし、歯科医師として成功するために仕事に邁進すればよいのですが、女性歯科医師はそれだけで終わりません。女性には「結婚・妊娠・出産」という特有のライフイベントがあり、そこで直面した現実をどう捉えるかで、今後の歯科医師としての人生が大きく変わってきます。

例えば開業するのか、勤務医として働くのかなど、働き方によって大きく違いが出てきます。勤務医の場合は時短勤務やパートとして仕事復帰することが選択肢として考えられますが、開業となるとそれだけでは済まなくなります。歯科医師としてだけではなく、経営者としてスタッフマネジメントをはじめとした、経営全般に関わらなければならないからです。

出産、育児、また親の介護といった家庭のことだけでなく、仕事との両立は実に大変です。このように、女性歯科医師としての悩みは、実は男性より深いものなのです。

女性歯科医師向けのセミナー

女性歯科医師向けのセミナー
女性歯科医師として、ライフイベントと向き合いながらどのように家事と仕事を両立させていくのか。女性歯科医師が持つ悩みの解消をサポートするセミナーや講演会が各地で行われています。

セミナーというと「自分は場違いなのでは」と自信がないから参加しないという女性もいます。妙な自己啓発本や怪しい機材の売り込みがあることを心配する人もいるようです。確かに参加者へは次へのステップ(資料請求や就職支援サービスの利用など)が期待されますが、強制されることはありません。

中には起業した女性歯科医師が仲間を増やしたり、女性歯科医師の就業環境を改善する働きかけの一環として行ったりするものもあります。押し売りが心配な方は、そのような主催者がひらくセミナーに参加するか、安心して利用できる政府や自治体による講演会を利用すると良いでしょう。

女性歯科医師向けのセミナーや講演は、経験者の生の声や専門家の見解やアドバイスに触れることができます。自分の不安や悩みと重ね合わしながら、今後の女性歯科医師としての生き方の大きな参考になる内容のものがほとんどです。

女性歯科医師として、どのように生きていきたいのかを明確に

女性歯科医師として、男性にはあまり感じることのない悩みを抱えながら、どのように家庭と仕事を両立させるのでしょうか。開業したところで上手く経営していけるのか、子どもの行事に参加できるのか、両親の介護が心配など、悩みは尽きないでしょう。

また一旦退職すると次の復帰への目処が難しいと考える人も少なくありません。再就職の体制も整っていないのではないか、自分は歯科医師として現場に復帰できないのではないかという不安に煽られてしまう女性歯科医師もいます。

これらの不安を取り除き、せっかく手にしたキャリアを再び活躍させるためには、セミナーや講演会の参加に積極的な歯科医院へ勤務することが望ましいでしょう。勤務医の間に歯科医師としてのスキルだけでなく、経営マネジメントについても学んでおけば、出産後の復職に向けて行動が取りやすいのは間違いありません。

また、女性歯科医師にとって働きやすい環境や制度が整っている歯科医院へ勤務することも、将来的にとても有利です。ある歯科医院では「女医育成プログラム」という、女性歯科医師が持つ悩みや不安にしっかりと耳を傾けながら、女性歯科医師としてさらなるスキルアップを援助する制度があります。

このような歯科医院に勤務することで、歯科医師として、そして女性として人生をしっかり歩んでいく基礎を作り上げることができるでしょう。

早い段階で人生設計を設定しておくことが大切

働く女性にとって、家事と仕事の両立は本当に大変です。成功という言葉は、個人によってその価値観は異なります。自分にとっての成功とは何を指すのか、何を持って成功と言うのかはそれぞれに違いがあります。しかし、女性歯科医師として家事と仕事の両立を目指すなら、なるべく早い段階でライフプランを考えておく必要があります。ご紹介した女性歯科医師向けのセミナーや講演会に参加することも、ひとつのきっかけとなるでしょう。
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