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気になるアレコレまとめました!医師の為の歯科コラム
歯科コラム

歯科助手を歯科衛生士に。働きながらキャリアアップできる教育支援

歯科医療は、歯科医師が中心的立場に立ち、歯科衛生士や歯科助手などの力を借りてチームで行われています。
歯科医療は、歯科医師一人では成り立たないのです。
しかし、歯科助手には担当できる業務に限界があり、歯科衛生士ほどの業務を担うことは法律上認められていません。
もし歯科助手の方に、歯科医院で働いてもらいながら歯科衛生士にキャリアアップしてもらえれば、業務範囲を拡大できますし、新たに求人を出す必要もありません。
また、待遇も改善されますので、本人にとっても歯科医院にとっても共に有益なことといえるでしょう。

歯科助手ってなに?

歯科助手ってなに?

歯科助手とは、歯科クリニックで歯科医療に関係する補助的な雑務を行っている人のことです。
後述する歯科衛生士との一番の違いは、国家資格の有無です。
歯科衛生士は国家資格なのですが、歯科助手はそうではなく、法律上も特に定義されているわけではありません。

■歯科助手の業務
歯科助手は、歯科医療を行うことが出来ません。
歯科助手の業務は、歯科医師や歯科衛生士の診療アシスタント、受付、会計業務、カルテ整理などです。
診療アシスタントとは、吸引やライトの調整やセメントの練和、使用した器具の洗浄・消毒などの診療補助のことです。


歯科衛生士ってどんな職業?

■歯科助手と歯科衛生士の業務の違い
歯科助手と歯科衛生士の業務上の大きな違いは、歯科保健指導と歯科予防処置ができるかどうかという点です。
歯科保健指導や歯科予防処置は歯科衛生士には認められていますが、歯科助手はそうではありません。
歯科衛生士であれば、歯科医師が忙しい時にも予防処置や保健指導を行ってくれるため、とても助かります。
しかも、歯科診療報酬における歯科衛生実地指導料に至っては、歯科医師だけでは算定が出来ません。
歯科衛生士がいて初めて算定が認められるのです。
ですから、歯科医院にとっては、歯科衛生士を雇用することは診療報酬の上でも有利になるといえます。
もちろん、歯科助手を雇っても、診療報酬上のメリットはありません。
歯科衛生士には、診療上も診療報酬上も歯科助手にはないメリットがあるといえますね。


歯科衛生士にキャリアアップするメリット

一般的に、歯科衛生士のほうが歯科助手よりも給与が高いため、歯科助手から歯科衛生士にキャリアアップすると、給与や待遇面での改善が期待できます。
また、携わることが出来る業務の範囲も拡大しますので、仕事のやりがいも高めることが出来るでしょう。
歯科医院側にとっても、歯科衛生士が慢性的に不足している現状、勤務してくれている歯科助手が歯科衛生士になってくれれば、人材確保の点からもメリットがあります。


働きながら歯科衛生士にキャリアアップするためには?

働きながら歯科衛生士にキャリアアップするためには?

■歯科衛生士になるためには
歯科衛生士になるためには、歯科衛生士を養成している短期大学や専門学校なら3年間、大学なら4年間通った上で、歯科衛生士法に基づく国家試験に合格しなければなりません。

■歯科助手を続けながら歯科衛生士になるメリット
歯科助手を続けながら歯科衛生士の学校に通うことには、いくつかのメリットがあります。
歯科助手としての収入を確保できる点、歯科衛生士の勉強をしながら、歯科医院での現場経験を積める点がメリットとして挙げられます。

■仕事を続けながら学校に通う方法
多くの歯科衛生士の養成学校は、土曜日曜祝日が休みです。
一方、歯科医院は土曜日診療も珍しくありませんし、中には日曜も診療していたり、夜も遅くまで診療していたりする診療所も散見されるようになりました。
そこで、学校に通わなければならない日中は仕事を休み、土曜日を中心に歯科医院で歯科助手を続けながら養成学校に通うと、歯科助手として歯科医院でのキャリアを積みながら、歯科衛生士を目指すことが出来るでしょう。
また、歯科衛生士の養成学校の中には、夜間学校を開設しているところがあります。
夜間学校では、平日の日中に歯科助手として夕方頃まで歯科医院に勤務しながら学校に通うことも可能なので、土日はしっかり休みながら、歯科助手からの歯科衛生士へのキャリアアップを目指すことも夢ではありません。


まとめ

歯科医院で歯科助手として働きながらでも、歯科衛生士の学校に通う方法があります。
歯科助手の仕事をしながら学校に通うのは大変なことですが、歯科衛生士にキャリアアップすれば、仕事のやりがい、給与などの待遇面での改善が望めます。
歯科医院で仕事を続けているので、授業では分からなかったことも、歯科医院で教えてもらえるという教育面からの支援も期待できます。
歯科医院側にとっても、よく知った方が卒業後に歯科衛生士として勤務してくれることはメリットですし、「あそこの歯医者では仕事をしながら、歯科衛生士学校に通わせてくれた」という評判が流れれば、他の求人もしやすくなることでしょう。
歯科助手の方が歯科衛生士を目指して就業しながら学校に通うのは、歯科医院側にとっても歯科助手の方にとっても、双方にメリットがあるといえますね。


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