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気になるアレコレまとめました!医師の為の歯科コラム
歯科コラム

歯科医師を目指す理由は?それぞれの歯科への想いについて

歯科医師を目指すことになる理由とは、どのようなところにあるでしょうか。これは人によってさまざま、千差万別あるでしょう。歯科医師になろうと決めた「それぞれの歯科への想い」にはどのようなものがあるのか、希望した理由や動機などをふまえてご紹介します。

歯科医師になりたいと目指した理由も近代化している

歯科医師になりたいと目指した理由も近代化している

歯科医師を目指す理由も、時代とともに変化しているようで、昔に比べて多様化の傾向にあります。

■歯科医師を希望する理由が多様化してきたとみられる背景
ひと昔前の歯科医師と言えば、一般開業医であれば「虫歯治療」が多く、今ほど専門的な科が多くなかったと思われます。
しかし昨今、歯科医院の数はコンビニの数を超えたとされ、世間に溢れる歯科医院の中で生き残るために「専門性」を打ち出す歯科医院も増えています。
そのような時代背景も、歯科医師の可能性の幅の広がりとともに、歯科医師を希望する理由の幅の広さにつながっているのではないでしょうか。

■歯科医師になりたい!と思ったターニングポイントは?
ひとつ言えることとしては、歯科医師になるためには国家試験に合格しなければならないということを考えると、一度は生涯の仕事として歯科医師を志すと決めたターニングポイントが、誰でも何かしらあるはずです。
また、虫歯の予防に重点を置いている「予防歯科」を行っている歯科医師を目指したり、「小児歯科」や「矯正歯科」など一定の専門分野に特化した歯科医師を目指すというように、希望の動機自体において目的や方法などに違いがあるはずなのです。

歯科大生に聞く! 歯科医師を希望した理由とは?

歯科大生に聞く! 歯科医師を希望した理由とは?

では、昨今の歯科大生は、どんな理由で歯科医師になろうと思っているのでしょうか。今まさに志をもって日々学んでいる歯科大生にアンケートをし、その結果を考察していると見えてきた「志望動機」をご紹介します。

■親が歯科医師である
歯学部に在籍する学生に「なぜ歯科医師を目指そうと思ったのですか?」という質問に対し、多かった回答です。「親が歯科医師で影響を受けた」「親が歯科医師で幼少期から身近に歯科があった」というような理由が多く見られます。
やはり常に身近で患者のケアを行う肉親の姿に接している環境は、「自分も親のように人の役に立つ仕事がしたい」と影響が大きくなるようです。

■自分の歯科治療の経験から
次に多く見られた希望理由は、「幼いころの歯科経験」という理由です。たとえば、転倒し前歯を打撲してしまった際に治療してくれた時の歯科医師の優しい対応や、自身も矯正治療の経験をした場合。「自分も同じようになりたい」と困っている人を救うという「正義感」のある仕事への憧れなどです。

■「健康」をつかさどるのは口腔であるという観点
他には「人体の構造や細胞に興味があったので、研究するために医療分野を目指そうと思った」という理由をあげる人も。「病に苦しむ患者を救いたい。そのためには自分が何かを開発したい」という志の高い理由もありました。
「健康はお口から」と言われるように、「歯」は人が健康を維持するために欠かせない部位です。また、現代の高齢化社会などの背景から、歯の健康に関して患者側の健康意識も向上しています。「歯科医師」は、今や虫歯を治すというだけではなく、活動の場も「健康」という大きな幅の広がりを感じられる職業と言えると思います。

思わぬところから歯科医師を目指すきっかけになった事例

思わぬところから歯科医師を目指すきっかけになった事例

多様化した歯科医師志望の動機やきっかけですが、その中には始めは全く歯科医師の仕事に興味がなかったという人もいます。

■はじめは歯科医師になりたいと思っていなかった例
すべての歯科医師が最初からどんな歯科医師になりたいかと目標が定まっているわけではないでしょう。中には「歯科医師を目指すつもりはなかった」という人もいるのです。
たとえば、高校の時、進路を考えていた時にはただ漠然と「将来海外に行きたい」という思いはあり、そのためには海外で通用する「手に職」を付けようという流れで歯科大学に入ったという歯科医師もいます。
本来の夢を叶えるためにステップのひとつとしてスタートし、学んでいく中で「歯科医師」という職業に興味や関心が高まり、歯科に就職する方向になった事例です。何が幸いしたりきっかけになるかわからないものですね。

■スポーツ選手を目指していたが挫折、からの転機!
子供の頃、男の子であれば誰しも憧れる「スポーツ選手」。学生時代汗にまみれて部活に打ち込んだという人は多いと思います。
スポーツを行っていると誰しも大なり小なりとぶつかるのが「挫折」でしょう。そこで「噛む力はスポーツするうえでこんなに重要だったのか」と気づき歯科医師を目指そうと思ったという例があります。
そしてプレーする側から、プレーヤーをサポートするためのノウハウを身に着けたいというキッカケが歯科医師を希望するポイントに繋がっているのです。

今どき?ゆとり世代? 開業希望の無い歯科医師

今どき?ゆとり世代? 開業希望の無い歯科医師

昨今では、「人のためになる仕事はしたい。だけど自分で開業したいという願望までは無い」という歯科医師もいます。

この志望の傾向は、「安定して働けたらそれでいい。多くは望まない」というような理由から来るものなのでしょう。最近の若者に多いと言われがちな「無気力」とまではいかないまでも、時代の流れを感じる希望理由のような気がします。

■ワーキングプアにならないために
しかしなかなか現実は厳しく、年齢の高い歯科医師でずっと勤務医であったり、ずっと歯科大学などの勤務医という人はほぼ見られません。多くは勤務医時代に培った知識や経験により自分の方向性を定め、研究する方面や自分の追求する分野を学ぶ努力をしたり、志を高く持ち転職したり開業したりしています。

そしてきっかけは願望が薄い状態であっても、勤務していく中でやりがいを感じはじめ、自分の突き詰めた分野で活躍されている歯科医師もいます。それだけ「歯科」という分野は、深く突き詰めれば幅も広く、まだまだ未開拓の多い魅力的な仕事だと思われます。

まとめ

歯科医師に限ったことではないかもしれませんが、目指すきっかけは人それぞれです。
初めから志を高く持って歯科大学を受験したり、職場に就職する人もいれば、「とりあえず」で始めたはずが、今は天職だと自負している人もいます。
しかしすべてのきっかけに何かしら「ターニングポイント」があるものです。それぞれの「歯科への想い」は違っていても、最後に到達する部分は同じかもしれませんね。

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