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歯科コラム

規模の大きい歯科医院に就職するメリットとは?ステップアップしやすい研修制度

規模の大きい歯科医院と小さい歯科医院、どちらに就職したら良いか悩んだことはありませんか?

それぞれにメリットはありますが、やはり規模の大きな歯科医院では様々な研修制度が充実し、ステップアップ出来る体制が整っていることが多いようです。歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・受付など、それぞれの分野で学ぶ内容は大きく違いますが、大きな歯科医院が行っている研修制度の例をご紹介します。

大きな歯科医院だからこそ受けられる研修

大きな歯科医院だからこそ受けられる研修

歯科医院での研修は、施設の規模や院長の考えなどによって内容が各医院で異なります。日々の勤務の合間を縫って受けられる研修は、将来的に開業を目指す歯科医にとっても、勤務医を続ける歯科医にとっても重要なものです。

研修内容は、たとえば以下のような内容が挙げられます。

■基礎研修
職種・業種別マニュアルやチェックシートなどにより、効率の良い教育体制が整っているものです。

1.歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・受付など、職種・業務別にマニュアルがあり、基礎的内容を体系的に学ぶことができます。知識や技術の習得が速やかに行われ、実務に反映します。またチェックシートで客観的に習熟状況を把握できることから、今後の課題が明確となり日々の成長へとつながります。

2.新人教育においても、効率よく行うことができます。一定の基準があることにより、指導者と本人の双方が余計なストレスを回避できるのも大事です。段階的に業務の習得状況を確認しながらステップアップできることは、大きなメリットです。

3.昇給・昇進などの基準が明確なため、チェックシートの達成状況が、雇用主と本人の共有資料として有効に用いられます。

4.歯科医院全体に一定の基準があることで、患者に安心感を与えます。規模の大きな歯科医院には複数の歯科医師や歯科衛生士が所属しますが、マニュアルがあることで治療の内容や質が安定します。

■内部における研修会の充実
1.症例報告会や外部研修の報告など、定期的にテーマをもって研修会が行われ、情報の共有や意見交換を通して、互いに切磋琢磨することができます。一般歯科・矯正歯科・小児歯科・口腔外科・予防歯科・審美歯科・訪問歯科・歯周療法・歯内療法・インプラント・補綴など、特別講師を招いた専門分野の研修の機会もあります。

2.歯科医療以外の研修もあります。接遇マナー講座・ヘアメイク講座・サプリメント講座など、講師を招いて研修を行い、より良質な患者サービス提供できるだけでなく、自分磨きの場としても大変有意義な時間となります。

■外部研修の積極的な参加
人員が複数いるので、交代で外部研修に赴くことが可能になります。学んだ新たな知識を他のスタッフと共有することで、自分自身の学びが深くなります。また逆に、他のスタッフが外部研修で学んだことを共有できるので、多くのことを学べ、着実なステップアップとなります。

多くの場合、費用は医院が全額負担もしくは半額負担のため、万単位の高額な研修も、積極的に受けることができ、それも大きなメリットです。

■海外研修のチャンス
医療技術は日進月歩です。日本国内の情報はもちろんですが、海外の最先端技術を学ぶことは医院にとって、また自分自身にとって大変有意義です。個人で機会を捉えにくい学びも規模の大きい歯科医院では可能になります。

また、福利厚生の一環としてスタッフ全員を対象とした海外研修旅行をする医院もあります。

■最新医療機器・最先端歯科医療の研修
規模の大きい歯科医院においては最新医療機器を導入していることが多く、最先端歯科医療の研修や実務を行うことができ、スキルアップを図れます。


その他のメリットにも注目

その他のメリットにも注目

福利厚生の充実が期待できるのも、大きな歯科医院ならでは。多くの場合、社会保険・厚生年金・雇用保険・労災保険が完備されています。小さな歯科医院では、法に反して認めない所もありますが、スタッフが多い勤務先ほど有給休暇もとれやすいです。

夏期・冬期・GW・慶弔休暇がしっかりしている医院も多く、女性にとって働きやすい環境です。産休・育休・介護休があり、保育士が常駐する医院では自分の子供も預けて仕事に専念することができます。
インフルエンザ・B型肝炎などの予防接種を受ける費用も負担してもらいやすいです。

大きな歯科医院の場合、就業規則を明確に書面化されているため、安定した労働条件が得られるのも魅力です。そのため働き方が選べます。人員が潤沢なため、常勤・非常勤・就業時間などの雇用形態だけでなく、診療科の選択も可能です。

このように充実した歯科医院は質の良い人材が揃いやすく、スキルアップするのに刺激が多く学ぶことも多いです。欠員補充のため急いで採用したのではなく、常に良い人材を求めて適切な人材だけを採用している場合はとくに安心です。

スタッフルームが充実している点も期待できます。歯科医療は緻密な作業を集中して行うため、日々の精神的・肉体的な疲労回復は必須です。休憩時間にしっかり休めるよう、スタッフルームに配慮がなされています。小さな個人医院の場合、専用のスタッフルームが設けられていない施設もあります。

一定基準に則った昇給制度がある歯科医院も珍しくありません。基本マニュアル研修、専門研修、チェックシートなどにより客観的に業務実績を図り、昇給・昇進の判断基準となります。明確な目標設定とモチベーションアップにもなります。

業務の仕分けがしっかりなされているのも、人員に余裕がある歯科医院ならでは。歯科医師・歯科衛生士・歯科助手・歯科技工士・受付・事務・お掃除・滅菌消毒スタッフなど、職種に応じた効率の良い専門業務ができます。

衛生管理ももちろん徹底されています。基本マニュアルによって高い意識レベルが維持され、また専任スタッフが感染予防に努めています。

とくに大きい施設では、診療科別の患者用ユニットがあります。部屋を区分けしていることも多く、専用機材や材料が備わっているため、スムーズな治療を行うことができます。また、患者一人当たりの時間に余裕があり、じっくりと患者に向き合い、患者満足度の高い治療を提供できます。

分院があるグループ経営の場合は、分院に転勤可能なことも多いです。規模の大きな歯科医院は、本院だけでなく分院を開業していることがあり、引っ越しなどで通勤が難しくなった時に転勤できます。

そして、尊敬できる理事長・院長の存在は、最大のメリットです。歯科医院の規模を大きくするには、歯科医師としての技量のみならず、経営者としての裁量、人脈、人柄などさまざまな能力が問われます。そのような理事長や院長、優れたリーダーから学ぶことは、非常に多いです。


まとめ

歯科医院の規模の大きさにより研修制度の程度の差はあるかと思います。以前やったことはあるけど、今は忙しくてやっていない、ということもあります。

体験入社制度を導入している医院もあるので、是非とも数日間研修を受け、しっかり確かめた上で就職することをお勧めします。


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