Quick Search
気になるアレコレまとめました!医師の為の歯科コラム
歯科コラム

転職の時に有利に! 矯正歯科の「専門医」になる方法

歯科医の求人はたくさんあるけれど、より良い条件で転職するとなると、他の歯科医との差別化をはかる必要が出てきます。そこで有用なのが矯正歯科の専門医です。昨今、需要が高まりつつある矯正歯科治療で、専門医の資格を持っていれば転職を有利に進めることができます。ここではそんな矯正歯科の専門医について詳しく解説します。

専門医とは?

専門医とは?
矯正歯科に限らず、多くの歯科の診療科には専門医制度が存在しています。それぞれの分野のプロフェッショナルであることを証明する資格ですが、具体的にどのようなものなのはか、あまり知らない方もいらっしゃるかもしれませんね。そこで、矯正歯科の専門医についてご紹介します。

矯正歯科の専門医は、今現在(2018年5月)全国で500人ほど存在していますが、実は一つの団体に所属しているわけではありません。日本矯正歯科学会を始めとした3つの団体にそれぞれ所属しています。学会ごとに、矯正医の専門医資格を認定しているため、厳密には異なるものといえるかもしれません。さらに細かくいうと、矯正歯科の資格というのは、大きく3つに分けることができます。

矯正歯科の3つの資格

矯正医としての資格は、認定医と専門医と指導医の3つに分けられます。認定医は、それぞれの学会に5年以上在籍していて、なおかつ臨床経験や学会での発表を行ってきた矯正歯科の歯医者に与えられます。矯正医の資格の中では、最も難易度の低いものといえます。次に、専門医に関しては、さらに沢山の臨床経験や学会での発表が必要となります。そして、矯正歯科の指導医というのは、文字通り矯正医を指導する歯科医師であり、全国にも数えるほどしか存在していません。矯正歯科の専門資格というのは、こういった構成になっています。

まずは認定医を取得して差をつける

矯正歯科の認定医であれば、各学会に所属し、それなりに治療や発表を継続していけば取得することが可能です。ただ、かなり専門的な知識を学ぶこととなるため、矯正歯科の認定医を取得しようと努力する人はそれほど多くありません。実際、皆さんの周りにも、大学の矯正歯科に残る人はごく一部で、ほとんどの歯科医は、民間の歯医者で一般的な治療に携わっていることでしょう。そんな中、矯正歯科という専門性の高い分野で高い技術力を身に付けることができれば、周りの歯科医に差をつけることは十分可能です。

矯正医の求人が増えている理由とは

矯正医の求人が増えている理由とは
歯科医の求人情報を探していると、矯正歯科の専門医なり認定医を求めている歯科医院が増えていることに気が付きます。昨今、予防歯科の概念が広まって、虫歯になる人の数が激減しています。同時に、口元の審美性に対する意識は高まりつつあります。そういった流れの中、歯科矯正によって歯並びを整えたいと希望する患者さんが増えてきているのです。このニーズは、今後もさらに増えていくであろうと考えられますので、歯科矯正の専門医に対する需要も高まることでしょう。

患者さんが矯正医を選ぶポイント

さて、皆さんがこれから歯科矯正を受けようと考えている時、どういったポイントに注目して、矯正医を選ぶでしょうか。もちろん、矯正医の人柄や治療にかかる費用の安さ、歯科医院への通いやすさといった点は、矯正医を選ぶ上で重要なポイントとなります。けれども、重要なのはやはり矯正医の治療技術ですよね。

歯科矯正の治療というのは、数年にも及ぶものですから、何より治療技術の高い矯正医に治療をお願いしたいものです。その技術の高さを表すわかりやすい指標が専門医や認定医の資格です。そういった資格を有していることがホームページなどに記載されていたら、その時点でその歯科医院なり歯科医の評価は高まります。そういった意味からも、転職先の歯科は、矯正の専門医や認定医の資格を持った歯医者が欲しいのです。

早い時期から準備をすることが大切

早い時期から準備をすることが大切
上述したように、歯科矯正の認定医や専門医といった資格は、一朝一夕に取得できるものではありません。最低でも5年はかかるものですので、できるだけ早い時期から準備を始めることが大切です。それは次の転職を見据えた準備ということになります。ちなみに、歯科矯正の専門医に関しては、各学会で取得方法も異なりますので、まずはどの学会に所属するかを決めなければなりません。その上で有用なのは、同じ大学の先輩や周囲の矯正医に意見を求めることです。もうすでに矯正の認定医や専門医をとっている知人がいれば、詳しい情報を教えてくれることかと思います。

まとめ

このように、矯正歯科の専門医や認定医の資格をとっておくと、転職する時に有利に働きます。とはいっても、簡単に取れる資格ではありませんので、しっかりとした勉強や臨床経験が必要となりますので、まずは矯正歯科の専門医を取得するための情報収集から始めましょう。できるだけ早い段階から準備を始めることが大切です。
お問い合わせ
当サイトに掲載されているコラムの内容や求人情報に関するご質問は左のボタンからお問い合わせください。

^