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歯科コラム

歯科医師の転職を考えている方必見!辞めたい4つの理由と対処法

歯科医師としてのキャリアを築いていく過程で、時に現在の歯科医院を辞めたいと考える勤務医は多いと思います。

どの職業でも、働いて初めて理想と現実とのギャップに悩まされる事はありますが、歯科医師特有の「辞めたい」と思う理由にはどのようなケースがあるのでしょうか。それぞれの理由にどのような対処法があるのかまとめてみました。

辞めたい理由その1 スキルアップできない不満

辞めたい理由その1 スキルアップできない不満

歯科医師は専門職であり、その治療方針や治療技術は多岐に渡ります。歯科医師としてどのような方向性でスキルアップしたいのか明確になった時に、勤務している歯科医院とのギャップに悩む場合があります。

■院長と治療方針が違う
院長と治療方針が違うという事は、自分のやりたい治療ができないという事になります。例えば、自費中心の治療でスキルアップを望んでいるのに、院長は保険中心の治療で人数をこなす治療方針である。

また、できる限り歯を残す方向で治療したいのに、院長はすぐにインプラントの方向で治療を進めてしまうという悩みもよく聞かれます。

さらに、積極的にスタディグループや学会でスキルアップを図りたいと希望していても、院長から協力を得られない場合もあります。違った考えを吸収するいい機会と捉えられれば良いのですが、その治療方針が受け入れられない場合は勤務が非常に大きなストレスとなります。

■歯科医療に対する意識のずれ
通っている患者の意識と、自分が行いたい治療との間にギャップがある場合があります。自費で高度な治療を行いたいと考えていても、歯科医療に対する意識が低く、痛みさえ取れればいいと考える患者が多い場合、ジレンマを感じてしまう事があります。患者の意識については院長の治療方針や、地域性なども原因となります。

これらのケースの対処法としては、まず勤務先を選ぶ際に自分の方向性をしっかりと決めて、希望する治療をさせてくれる歯科医院かどうか見極めることが重要です。しかし、勤務しているうちに方向性が変わってしまう事もよくある事です。

そのような場合は、院長と密にコミュニケーションが取れる間柄であれば、率直に希望を伝えてみる事もひとつの方法です。院長も人間なので、これまでやってきた治療方針を否定されたと感じさせてしまうと、その後の人間関係に悪影響を与えてしまいます。

院長のプライドを傷つけないように、「このような方法にチャレンジしてみたいのですがいかがでしょうか」など、ひとつずつ自分の希望を伝えていく事が大切です。

そして、患者の意識を高めるのも、歯科医師の大切な仕事です。院長や歯科衛生士と密なコミュニケーションを持ち、患者への働きかけについて話し合う事も歯科医院の環境を変える良いきっかけになります。


辞めたい理由その2 人間関係の悩み

仕事の内容が充実していても、人間関係が上手くいっていなければ、長期的に見て良い仕事ができるとは言えません。人間関係のストレスを抱えて仕事を続けていく事は、仕事だけではなく心身の健康にも影響が出てきます。

■院長と合わない
怒りっぽく、高圧的な物言いの厳しい院長や、度を越した厳しさでパワハラともとれる行動に出る院長もいます。逆にコミュニケーション能力が低く、何の指導もしてくれない院長や、治療は勤務医に任せきりで自分は院長室に閉じこもっているような院長も困りものです。

■歯科衛生士などのスタッフと合わない
歯科医院は女性の割合が多く、少数派の男性が居場所を失い苦労するケースも見られます。また、まだ勤務年数が浅い時期は、先生と呼ばれながらも仕事のスキルは歯科衛生士よりも劣るので、陰口を言われるなどいじめのような扱いを受けるケースも見られます。

■患者とのトラブル
歯科医師と患者の関係といっても人間同士の関わりなので、やはり相性はあります。しかし、最近ではモンスターペイシェントの問題も増えており、患者とのトラブルを抱えて勤務が辛くなるケースもあります。

人間関係の悩みに関しての対処法ですが、まずは自分が何の為にこの歯科医院で働いているのか明確にしましょう。

他の歯科医院では得難い治療技術が学べるなど、自分にとって大きな利益がある場合、あと1年で技術を習得するなど、期間限定と決めて我慢するのも対策のひとつです。

また、自分が嫌だと思っている院長は他のスタッフにも嫌われている事がほとんどです。そういう人であると割り切るだけでも、ずいぶん気持ちが楽になるでしょう。

また、一緒に働くスタッフとはコミュニケーション不足が原因で摩擦が起こるケースが多く見られます。コミュニケーション不足が原因の場合は、転職しても同じ事の繰り返しになってしまいます。

まずは自分から心を開いて少しずつ声掛けを増やすなど、努力してみる事も大切です。患者とのトラブルを抱えている場合は、けして自分一人で抱え込まず、院長やスタッフとトラブルの詳細を共有することが重要です。

歯科医師が多く勤務している場合は担当を変更してもらったり、立場の違う人間に話をしてもらったりするだけで、意外にあっさりとトラブルが解決する事もあります。


辞めたい理由その3 労働条件に対する不満

辞めたい理由その3 労働条件に対する不満

最近ではブラック企業という言葉もありますが、歯科医院でも過酷な労働条件を強いられる場合があります。

■長時間労働
歯科医院も競争が激化し、診療時間が長かったり、年中無休で診療していたりする歯科医院もあります。そのような歯科医院で勤務医のローテーションが上手くいかず、結果的に勤務医の負担が増える場合があります。

■労働賃金に不満足
一般企業のように、就業規則の整備や、雇用の際に雇用契約書を交わす歯科医院はまだまだ少ないのが現状です。また、新卒の歯科医師に対しては、「勉強させてあげて、さらに給料まで支払ってあげている」といった感覚を持った院長も多いのも現状です。

労働条件への不満に関する対処法としては、人間関係の悩み同様、自分がこの歯科医院で働く意義を明確にする事が大切です。それと天秤にかけても労働条件が悪すぎる場合は、思い切って転職する事を考えたほうがいいかもしれません。


辞めたい理由その4 自身の生活の変化

女性の歯科医師に多いのが、結婚や妊娠、出産などによる生活の変化により、既存の勤務形態が難しくなるケースです。子育てや介護、そして男女関係なく自身の体調などによっても、勤務形態の変化を余儀なくされる場合もあります。

生活環境の変化は人生において避けられない事であり、対処法としては職場に現状を伝え、勤務形態の変更などについてよく話し合いを持つ事が重要となります。妊娠、出産、介護などに対しては、国で定められた休業制度などがありますので、それらを活用する事もできます。


まずは現状改善し将来を見据えた選択を

現在の職場を辞めたい理由は多岐に渡り、それぞれ事情も異なります。しかし、歯科医師として将来的にどのようなキャリアを積んでいきたいのかという部分が確立されていれば、どうすべきか自然に答えが出てくるかもしれません。

この歯科医院で勤務していても、自分が目指す歯科医師像に近づけるとは思えない場合は、潔く転職をするのもひとつの決断です。歯科医師としての人生を成功させる為に、最善の選択ができるといいですね。


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