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歯科コラム

歯科医の転職はタイミングが大切?自分の条件に合ったクリニック選びとは

今勤めているクリニックには満足していますか?もはやコンビニの数よりも多い歯科クリニック。今のクリニックに満足していなければ、別のクリニックに転職すればいいと安易に考えていると、何度も転職を繰り返してしまうことになります。

今回は、歯科医の転職についてポイントを押さえながらお伝えしていきたいと思います。転職を考えている方はもちろん、就職を考えている方、また、現在働いている方も今勤めているクリニックを見直す良い機会になると思いますので、ぜひ参考にしてください。

転職する際に考えておきたいポイント

転職について考えるとき、今勤めているクリニックに何らかの不安や不満があることと思います。仕事量に見合った給料が貰えていない、雑務が多すぎる、自宅から遠い、自分のしたい治療ができない、原因はいろいろ考えられます。ここでは転職する際に考えておきたいことをポイントごとにお伝えしていきます。

1. 理想とする治療ができるか
理想とする治療ができるか

たくさんのクリニックがありますが、クリニックの場所によって患者層に大きな違いがあります。住宅街は子どもが多かったり、駅近でしたら比較的若い患者様、また田舎ですと年配の方が多かったりとクリニックによって患者層の特徴があるでしょう。

義歯の治療を得意としているのに、駅近のクリニックなので義歯の患者様がほとんどいないという場合。自分の技術を発揮することができないなどと、勤務してから気づくことも多くあります。また、土地柄によってはほとんどが自費診療といったクリニック、反対に保険診療が大部分を占めているクリニックと、クリニックによって患者層や求められている治療技術が異なります。

自分が歯科医師としてどのような患者のニーズに答えたいのかをよく考えておくことが、働くクリニック選びのポイントとなります。

2. 家庭環境との兼ね合い
家庭環境との兼ね合い

子どもが生まれ、子どもと朝食や夕食を一緒に囲みたいというのは誰もが望むことです。女性歯科医師の場合、仕事を続けている多くの人が16時から17時ごろに勤務を終え、その後保育園のお迎えに行き、ご飯を食べさせ、お風呂に入れ、寝かしつけるといった働き方をしています。

16時から17時までの勤務というのは多くが時短勤務扱いになりますので、制度が整っているクリニックはまだ少なく、女性として肩身の狭い思いをしている人が多くいます。では男性歯科医師ならば子どもができる前と同じように朝から夜遅くまで働いていてもいいのでしょうか。

もちろん長時間勤務となると給料も上がりますので、金銭的には潤うかもしれません。共働きながら女性だけが時短勤務をし、男性は今まで通りの働き方をする。それでも良いという家庭はもちろんありますが、子どもにとって小さい頃から父親の存在というのはとても大きなことです。

朝食、夕食を一緒に囲み、お風呂に入り、寝るまでいてくれる、休みの日は一緒になって遊んでくれる、そんな父親は理想の父親。そのようなことができるためには仕事終わりが17時から18時頃、休日もしっかりととれる、そういった働き方が理想的と考える男性歯科医師もいます。クリニックの勤務時間や休日休暇についても、自分の考えている働き方と合っているかをしっかりと調べておく必要があります。

3. 知識の向上は図れるか
知識の向上は図れるか

学生時代に興味のあった分野や、働きながら興味が出てきた分野はありますか。たとえば、実際に患者様を治療中に何度調整しても義歯が合わないという場合。学生時代は基本的な義歯のことしか勉強してこなかったから、難しい症例に対応できる義歯の技術についてもっと勉強したいと考えるかもしれません。一般のクリニックで一般診療をしていても、日々患者様と接している中で知らなかったことや、疑問に思うこと、もっと調べてみたいと思ったことは少なからずあるかと思います。

このような時には、臨床向けの勉強会への参加も考えることと思います。勉強会は無料で参加できるものももちろんありますが、歯科医師ですと大体1回1日2万円、コースになりますと何十万円もかかります。その知識はもちろん自分の身になりますが、クリニックによっては、クリニックの知識として全額もしくは何割か出してくれるところもあります。

積極的に勉強して知識を得たいと考えているのであれば、このような支援制度の有無もクリニック選びの重要なポイントとなります。

4. 福利厚生が保障されているか
福利厚生が保障されているか

同じ歯科医師でもアルバイト雇用と正規雇用の違いは健康保険や雇用保険といった保険に入ることができるのもひとつの大きな違いです。保険制度を利用して法律で決められた助成制度、例えば産休・育休制度ですと、国に決められた休暇がもらえ、またそのあいだの手当も付きます。

小さなクリニックですと、このような助成制度があいまいになってしまっているのが現状です。産休に入ったはいいものの、手当が付かず、さらに同じ職場には復帰しづらいといった女性歯科医師は数多くいます。また、保険を活用して男性歯科医師でも産休・育休制度をとることができますので活用されるといいかもしれません。福利厚生についてはクリニックによって大きな違いがあり、そのクリニックの特徴が一番大きく出るところです。

勤める際には、ホームページや求人情報で分らないことは直接質問をし、自分が求めている福利厚生に見合っているかを検討しましょう。

5. 自分の理想とする歯科医師がいるか
自分の理想とする歯科医師がいるか

今流行りの新設の商業施設に併設されている歯科医院の多くは、新卒歯科医師でも最低月額50万円以上の給料です。新卒歯科医師として勤務時間と給料を考えるととても魅力的な職場だとは思いますが、そのようなところはしっかりとした先輩や指導者がいないのも現実です。そのクリニックに勤めている先輩歯科医師は数年後、数十年後の自分の姿だと考えましょう。給料の良し悪しだけではなく、自分の理想とする歯科医師がいるかどうかもしっかりと見極めるのが、クリニック選びの大事なポイントであることを忘れないでください。

まとめ

転職する際に新しいクリニック選びには色々なポイントがあります。自分自身が何を一番重要視するのか、また自分自身がここだけは譲れないポイントを明確にしておくことが、自分に合った良いクリニックとの出会いに繋がると思います。自分自身は何のために歯科医師になったのか、今一度考えてみる良い機会になるかもしれません。また、転職を迷っているのならば、今回挙げたポイントごとに今勤めているクリニックの環境を見直してみると、良い答えを見つけられそうです。

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