Quick Search
気になるアレコレまとめました!医師の為の歯科コラム
歯科コラム

非常勤は何歳くらいまでできる?歯科医師求人の年齢制限

歯科医師にはきちんと定められた「定年」という制限がありません。自身で退く期限を決めれる職業といえるでしょう。では、勤務医はどうなのでしょうか。常勤として働かず、非常勤歯科医師として勤務する場合に何歳くらいまで求人採用されるのでしょうか。もし非常勤で働くことをお考えの方はぜひ将来の参考に読んでいただきたいと思います。

非常勤歯科医師とは

非常勤歯科医師とは

■非常勤歯科医師ってどんな仕事
最近では求人票でも「非常勤」の募集が多く見られるようになりました。働き方はさまざまで、求人する側が補いたい時間や人手に合わせて募集要項が出ています。たとえば人手不足を補うため。またある時は新人歯科医の研修等のためにというような専門的分野の人材など様々なケースがあります。

■非常勤歯科医師のお手当て事情
非常勤歯科医師はほとんどが時給制です。一般的に2,000~4,000円位。一般歯科の業務と専門的な業務で差が出ることもあるでしょう。時給で見れば高いようにも感じますが、非常勤の場合、勤務時間が短いことが多かったり、週の勤務が少なければ給与面はあまり良いとは感じられないようです。それでも非常勤の形態を好む歯科医師も増えてきているようです。

非常勤歯科医のメリット

非常勤歯科医のメリット

■歯科の技術だけに集中して働くことができる
自分で開業したり常勤スタッフとなれば、歯科の技術だけでなく経営面なども気にかけながら働かなくてはなりません。そちらに割く労力をすべて学びに注ぐことができるため、自分の勉強したい分野を追求する場として非常勤という雇用形態を好む歯科医師もいます。

■臨床の現場で技術を学ぶことができる
多くの診療所は非常勤歯科医師も交えた講習会を開いて歯科医院のカラーや治療の流れなども含め、技術向上のための勉強会を行います。そこで、経験豊富な歯科医師の職人技ともいえる技術を直に学ぶことができるのです。

■学会や勉強会に参加しやすい
学会や勉強会は、全国でたくさん開催されています。規模もさまざまで、大きな学会などになると、平日の昼間に講演があることも。常勤の場合、参加するには勤め先の理解と協力が必須です。非常勤の場合は比較的雇用条件が厳しくなく、学会や勉強会に参加しやすいのではないでしょうか。

歯科医師の働き方と定年

歯科医師の働き方と定年

■歯科医師としての働き方
歯科医師は一般的に、国家試験に合格したら、そのまま大学に残って研究をしながら働く人、大学病院の歯科で勤める人、その他は一般の診療所勤務というパターンが多いようです。他にも少数ですが、保健所勤務や大きな企業で職員の健康管理のために働く歯科医師もいたりと、働き方はさまざまです。

■歯科医師の勤務体制は
一般的な診療所で働く体制としては、「常勤」と「非常勤」に分かれます。常勤歯科医師は1つの事業所に勤めますが、非常勤であればある程度自分のペースで働くことが可能です。たとえば大学で研究をしながら、空き日に非常勤勤務医として診療所勤務をしたりする医師もいます。

■歯科医師に定年はある?
歯科医師には定年制度がありません。そのため常勤が体力的に難しい年齢になっても、非常勤勤務として現役で活躍している歯科医師もいます。実際、厚生労働省の調査では、診療所で働く60歳以上の歯科医師は18.4%もいるのです。

■診療所勤務の年齢制限はある?
ただし、診療所勤務ということは、自分の開業医院である可能性が高いと思われます。そうであれば、常勤でバリバリと活躍するのは若手に任せ、自身は体に負担のない範囲で年老いても勤務するということが可能です。では、開業せず勤務医として働くことを選択した場合、何歳くらいまで採用可能なのでしょう。また、そのなかでも「非常勤」は何歳くらいまで勤めることができるでしょうか。

年齢別に見る日本の歯科医師の勤務事情

年齢別に見る日本の歯科医師の勤務事情

■日本の歯科医師数を年齢階級別に考える
歯科医師数を年齢階級に別けて比べて見ると、平成18年12月の統計では、「40~49歳」が27.8%、「50~59歳」が24.8%と、全体の約半数が40代以上となっています。10年前の統計ということを考えると、現在は50代~70代。歯科業界は多くがこの世代によって支えられていると言っても過言ではありません。

■40代以降は診療所勤めの歯科医師が多い
また、この年代の勤務先は「診療所」が最も多く、病院勤務は20~40歳未満の若い世代が占めています。これは、歯科医師免許を取得後、大学に残って学びながら働く環境にある世代であることから多いものと思われます。大学に残っていくのは教授や専門医の指導医など一部で、経年とともに診療所を開業したり、診療所勤務になっていくようです。

■子供を持つ女性歯科医は非常勤スタイルが働きやすい
女性歯科医を例にとってみると、結婚や出産を機に一旦離職する割合が30代で60%以上です。大学に残るにはパート勤務では難しいでしょう。子育てで一時期離職する期間を持つ女性歯科医も多く、2年もしないうちに復帰する人が多いようですが、子育てとの両立を考え常勤で働けないのであれば、非常勤として採用している診療所などに復帰するということも多いと思われます。

非常勤歯科医師求人の年齢制限はある?

非常勤歯科医師求人の年齢制限はある?

■雇用条件の「年齢制限」欄からみる採用事情
新卒や経験者であっても新規採用の場合、30代までの採用が多いようです。これは、新たにその歯科医院に馴染み、長く勤めてもらうためには、若い人材に育ってほしいと思う診療所が多いことからだと思われます。

■非常勤歯科医の求められる能力
もし診療所が非常勤歯科医を採用する場合、やはり繁忙解消のためであったり、常勤スタッフ育成のための「即戦力」となる人材が欲しいと思います。そうなれば新規採用であるのかどうかよりも経験豊富な人材も重宝されます。

■歯科医師も一般的な定年ラインは意識する?!
では、経験豊富な40~60代の求人は安泰ということでしょうか。求人票に定年制のある診療所では60歳定年・再雇用の場合65歳となっていることも。しかしいくら経験が豊富でも、やはり経年とともに視力の低下や手元の不正確さを考えると、この年代からの採用は難しいと線引きされることもあるようです。

まとめ

歯科医師は決められた定年制がないため、60代以上でも働く医師が多いようです。また、最近は働き方もさまざま。自分の学びの時間も持ちながら働く医師もいれば、働くママ歯科医師も増えていることから、「非常勤」というスタイルも増えています。だたし経年とともに非常勤での採用は難しくなることも事実。早いうちから自分の将来の働き方をイメージされておくとゆとりを持ってお仕事できるのではないでしょうか。

お問い合わせ
当サイトに掲載されているコラムの内容や求人情報に関するご質問は左のボタンからお問い合わせください。

^