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気になるアレコレまとめました!医師の為の歯科コラム
歯科コラム

歯科勤務医がモチベーションを保つためにできること

全国の歯科勤務医の数は決して少なくありません。勤務医を雇っている多くの歯科医院に共通する問題として、勤務医を雇ってもすぐ辞めてしまう、または十分に育たないなどがあります。その原因の一つには勤務医自身のモチベーション低下があります。

歯科勤務医としてどのように自分のモチベーションをアップまたは維持できるのか、また院長など歯科医を育成する立場にある人は勤務医に対して何ができるのか考えてみましょう。

歯科勤務医がモチベーションを見つけ育てる方法

歯科勤務医がモチベーションを見つけ育てる方法
まず歯科勤務医によく見られる考えとして、気が付くと毎日同じことをしている、やりがいがないと感じる、などが挙げられます。いつもこうしたことばかり考える傾向にあるなら、いち早く自分の見方を積極的な方向へ転換させる必要があります。さもないと歯科医師としての成長が阻まれる、さらには技術が徐々に衰えていく恐れさえあります。

■歯科医本来の目的を意識する
毎日同じことをするのではなく、歯科勤務医として患者の診療を通して歯科本来の治療や、医療の本質を学んでいけるという考え方はモチベーションを見つける足掛かりになります。

そもそも歯科医には、患者の口腔内の健康を保つというとても大きな責任があります。患者にとって歯や口の中の状態が良くなることは自分の生活を大きく変化させることにもつながるのです。例えば歯が悪い患者は自分に対して自信を持つことが難しくなり、また笑顔でいることも少なくなり、生活の楽しみが少しずつ減っていく場合があります。

歯科医として勤務していく時、経験が増すにつれて診察や治療にも慣れていきますが、しばらくすると患者のことをあまり考えずに淡々と診療をこなしてしまいがちです。ですが歯科医としての本来の目的をくれぐれも忘れないようにしましょう。

患者は歯科医に歯を治してほしいという思いがあって来院しています。そして歯科医はその患者の希望をかなえられる立場にあり、ふさわしい知識や技術など持ち合わせているものを発揮しなければなりません。患者が喜び、感謝してくれるのは歯科医としての大きなモチベーションになります。ぜひ目の前の患者一人一人に真摯に向き合い、歯科医と患者として一緒に歯を良くしていこうという目的意識を持って接してみましょう。

■高いレベルの歯科医を目指す
歯科医療には保険診療、自費診療など専門性の高い治療分野もあります。勤務している歯科医院によってどの分野の治療に携われるかは異なりますが、いずれの分野にしてもその治療に関する技術を向上させることができるでしょう。

新卒や、まだその分野での経験が足りない場合はそれぞれのスキルに合った処置を担当するようになるでしょう。与えられた指示があればまずそれを達成することを考えつつ、なるべく丁寧に正確に、また迅速に処置することを目標にしてみましょう。仮に一つの処置を繰り返し行うように指示されたとしても患者の数だけ異なる口腔内を診ることになるので、すべての処置で手を抜かないようにしましょう。

もし勤務しているのが幅広く歯科治療を扱っている歯科医院なら、勤務医も幅広い分野で治療できるように自分の技術をより向上させることも必要でしょう。それと同時に異なるタイプや様々な年齢層の患者への接し方を学ぶこともできます。または歯科医院の経営のノウハウを学ぶこともできます。これらもすべて歯科医として成長していくことにつながっていきます。

働きやすい環境を提供している歯科医院

働きやすい環境を提供している歯科医院
勤務医として、成長しやすい環境を備えている歯科医院での勤務を望んでいる人は少なくないでしょう。新しいドクターが働きやすいと感じるような環境を提供している歯科医院の例をいくつか見てみましょう。

例えばある歯科医院では新規、または初診患者の診療を勤務医の新しいドクターに任せています。もちろんそれぞれの勤務医の経験やレベルは異なるので、誰がどんな処置を担当するのかは院長が判断する場合もあるでしょう。しかし、例えわずかでも患者に直接触れて診療に関わる機会があると、歯科医としてのモチベーションアップにつながります。

もし患者に触れる機会が全くないと、積極的に診療に関わっていこうという気持ちがなかなか起こりません。一部の歯科医院ではこの点を配慮した上で、できるだけ勤務医に新規患者を任せて、責任感を身に着けモチベーション維持もできるように取り組んでいます。

院内での研修制度を充実させている歯科医院もあります。特に働き出して1年目や2年目のドクターは基礎固めが非常に大切です。体系的に基礎をマスターできるように教育カリキュラムを用意することにより、行き当たりばったりではなく基礎をしっかり学ぶことができます。院長や他のドクターが診療中にチェックしたり、また実習をサポートしてくれたりなど実際的な方法で十分に基礎を固めることができます。

また新しいドクターの基礎固めだけに限らず、インプラントなどの高度な治療分野について学べ、実践できるような機会を院内に設けている歯科医院もあります。そうすることによって同じ歯科医院で勤務するドクター同士で切磋琢磨し、経験を積んで成長することができます。ドクター達に様々なスキルを身に着けられる環境を準備することによって、勤務医のモチベーションアップにつなげている歯科医院があります。

さらに歯科医院によっては教育カリキュラムの一環として、院内でセミナーや講習会を実施したり、他のセミナーにも参加したりする機会も提供しています。歯科医院が指定するセミナーに参加する場合には受講費を医院が負担するなど、金銭的な面でもサポートしてくれる歯科医院もあります。

セミナー参加制度があることによってより積極的にセミナーに参加してみたいと思うので、この取り組みもモチベーションアップのために多くの歯科医院で取り入れられています。

まとめ

歯科医に限ったことではありませんが、どんな仕事でも自分がやりたい仕事ができないことはモチベーション低下につながります。勤務医としてモチベーションをアップさせることは歯科医院の今後の発展にもつながります。勤務医として勤務している際にも積極的な見方を保ちつつ、さらに技術向上できるようにモチベーションアップしていくよう心がけていきましょう。
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