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気になるアレコレまとめました!医師の為の歯科コラム
歯科コラム

患者に歯科医院を紹介してもらうコツ|ポイントカードシステムの効果

ここ数年で急激に増加した歯科医院。特に都市部は歯科医院が集中しており、患者数確保に日々頭を悩ませていることと思います。患者数に対して既存の歯科医院の数が圧倒的に多い現状の中、どうしたら患者が来院してくれるのか、またそこからどうやって患者を増やしていくのか、各歯科医院は常日頃から考えておかなければなりません。

患者が患者を呼ぶ歯科医院を目指すならば、どこかでサービス業としての特徴を出さなければなかなか集患は難しい時代です。そのひとつの策として最近目にするのが、「ポイントカードシステムの導入」です。スーパーやコンビニなどでは当たり前のポイントカードでも、歯科医院で使うことができることを知らなかった人も多いはず。この歯科医院でのポイントカードとは一体どういったサービス内容なのか、また導入している医院はどんな取り組みをしているのか見ていきましょう。

歯科医院で使われるポイントカードシステムとは

歯科医院で使われるポイントカードシステムとは

歯科医院独自のポイントカードと加盟店型ポイントカード
診察券と別に発行する、その医院独自の「ポイントカード」というものがあります。これは医院によって違いますが、定期健診や歯のクリーニングなどで来院した場合にポイントを付与され、ポイントがいっぱいになると口腔ケアグッズなどと交換といったものが主です。それとは別に、Tポイントやポンタカードといった、全国展開している加盟店型カードのポイントを付与するタイプの2つが主流となっています。こういったポイントカードを患者紹介のひとつのツールとして使用している歯科医院が増えています。

時代の流れが変わり、次世代型集患へ発想転換
これまでは歯科医院は単独の経営システムがほとんどでしたが、時代の流れや集患の状況が変わり、このようなポイントカードを使う歯科医院が増えてきています。しかしシステム上、全国的にはまだまだ導入している歯科医院は多くないのが現状です。

Dental PontaとTカード

Dental PontaとTカード

加盟店型カードの種類
今現在、加盟店型で歯科医院のポイントカードとして利用できるのはローソンやゲオでお馴染みのポンタカードや、ファミリーマート、TUTAYAなどで利用できるTカードです。これらのカードが歯科医院でもポイントが付与されることをご存知でしょうか。
ここで歯科医院独自のポイントカードとは別に、受付時や会計時にポンタカードやTカードを見せると受けられるサービスをご紹介します。ポンタカードといえば、ローソンやゲオをはじめ、たくさんの提携店舗で使うことでポイントが貯まり、様々なサービスに還元できるカードです。その中のひとつに「デンタルポンタ」というサービスがありますが、
これは加盟歯科医院で自費診療を受けることで、ポンタポイントが貯まるサービスです。

貯まったポイントは、ホワイトニングなどの自費診療で使うことができます。また、医院での口腔ケアグッズなどの購入にも使うことが出来る医院もあります。そして200ポイントを貯めると、10分間歯のクリーニングを受けられる、ポンタ会員だけのサービスが受けられます。

Tカードもファミリーマートをはじめ、全国規模で加盟店が存在します。歯科医院でも使える歯科医院が増え、自費治療や口腔ケアグッズ購入などでポイントが貯まっていくシステムです。デンタルポンタと違うところは、貯まったTポイントは、提携店で使用できることです。どちらのカードも保険診療はポイント付与対象外のところが多いようです。

歯科治療に無関心な若い世代に有効
特に20~30代は、歯が痛くなったら歯科医院へ行き、治療が終わればそこで終わりという概念が強く、なかなか定期健診などに繋がりにくいと言われています。もっと歯科医院を身近に感じることができるためにもポイントカードは有効です。特に加盟店型カードは日常的に使用するポイントカードであり、歯科医院の定期健診などで使うことができることを知ってもらえば、口コミなどで紹介患者が増える可能性が非常に高くなります。

患者が来院しやすい医院が患者紹介の大きなポイント

患者が来院しやすい医院が患者紹介の大きなポイント

雰囲気の良い医院作りが集患の基本
患者が「次もまた来たい、治療を受けたい、定期的に診てほしい」と思う歯科医院が、次の患者紹介へ繋がる基礎となります。歯科医師の腕のよさや人柄は大前提であり、そこに医院全体の雰囲気作りが重要なポイントと言えます。リラックスできるような言葉かけや行動、ちょっとした心遣いなど、常に患者目線で医院作りを考えると患者の満足度が高くなります。診療室内では治療後の説明はもちろん、本日の治療内容に疑問点はないか、などといった患者の不安を取り除き、安心感と満足感を得てもらうこと。

そして来院回数を重ねていくことで患者と医院のコミュニケーションを築き、だんだん信頼を得ることができます。歯科医師やスタッフに質問しやすい状況や雰囲気作りをすることは、医院全体のイメージアップに繋がり、知人や友人を紹介したくなるでしょう。このように患者が満足感を得ることが、次の患者紹介の大前提となります。

プラスアルファの要素として大きな役割を果たすポイントカード
そこにプラスαとして有効なのが、ポイントカードの導入です。歯科は今やサービス業とも言えます。そのサービスの一環として、歯科医院でのポイント付与は非常に斬新であり、注目すべきサービスと言えます。そのツールのひとつとして、ポイントカード導入が増えてきているのです。医院と患者のコミュニケーションを築くことが大切な歯科医院において、ポイントカードはとても重要な役割を果たすと言えるでしょう。

コミュニケーションツールとしてのポイントカード活用

コミュニケーションツールとしてのポイントカード活用

このように、治療や口腔ケアグッズ購入などでポイントを得て、貯まったポイントを別のサービスに還元するポイントカードは、患者を紹介するのにとても有効なツールかもしれません。既存の患者が気軽にポイントカードを利用することで、大切なコミュニケーション強化を期待でき、ポイントカードの魅力や利点が歯科医院でも効果を発揮することができれば、患者を紹介しやすくなります。今までなかった歯科医院でのポイントカードというツールは、患者紹介を目的としたこれからの時代に沿った有効手段と考えられます。

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