女性歯科医とスタッフとの交流の場!福利厚生で院内イメージのアップを図ろう!
一般企業の福利厚生には、宿泊保養施設やスポーツクラブの会員券などがあります。歯科医院は女性歯科医や歯科衛生士・歯科助手など女性の多い職場です。
交流の場を積極的にもつという観点から、歯科医院ならではの福利厚生を取り入れている所があるのでご紹介します。
役立つ知識や技術などの講座系
歯科医院のような場所で行われる福利厚生としての講座の多くが、歯科治療に関連するものです。一方、ユニークな企画が多い医院では、その他の役立つ講座も豊富です。
■接遇マナー講座
歯科医院の数は、コンビニの1.5倍近くあり、定着した患者獲得のためには、治療さえきちんすればいいという時代では無くなっています。良い治療はもちろんのこと、良いサービスを患者に提供することは必要不可欠であり、また女性としてマナーを学ぶことには大きな意義があります。
専門の講師を招いて女性歯科医・スタッフで和気あいあい講座を受けることで、今までの自分を客観的に見直す機会となります。患者のみならず院長やスタッフ間のコミュニケーションに役立ちます。また素敵な人間として成長できることは、言うまでもありません。
「接遇とは」という意識改革から始まり、挨拶、お辞儀、敬語の使い方などを学び、知っているようで知らないことも多く、大変有意義です。ロールプレイングという、現実に起こる場面を想定して役割演技をおこなって実践を学ぶ手法を取り入れることもあります。
院長や男性歯科医も、ぜひ一緒に受講することをお勧めします。医院が一丸となって接遇マナーのステップアップをし、院内イメージの向上を図るならば、患者の歯科医院に対する意識にも影響します。患者の快適な通院、予約キャンセルの減少、紹介による新患の増加など、多くの副産物があることでしょう。
■サプリメント講座
歯科医院において自分自身の健康維持は必須です。女性歯科医や歯科衛生士は担当患者を予約制で受け持つことが多いため、体調不良で休む事態は極力避けねばなりません。そこで役立つのがサプリメントです。「普段から不足している様々な栄養素を補うための食品」で、錠剤や顆粒になっています。
食事や睡眠、運動など体調管理に気を付けているとはいえ、十分でない場合もあり、特に栄養は生活習慣により偏ったり不足したりすることがあります。免疫力の低下によって、体調不良は起きやすく、またアフタ性口内炎や口角炎などの一因ともなりますので患者教育の助けともなります。栄養士などの専門の講師によって栄養学やサプリメントについて学ぶことは、大変有意義です。
■ヘアメイク講座
歯科医院では通常、肩より長い髪は衛生面や安全面の理由からまとめます。
しかし毎日のことなのでマンネリ化しやすいのも事実です。そこで美容師などのヘアメイク講師により、いつもとは違ったまとめ髪ヘアスタイルを学び、実践しようというものです。互いに似合うヘアスタイルを探したり試したりすることで楽しい交流の場となります。また女性歯科医やスタッフが華やぐと、院内も華やぐもの。患者とのコミュニケーションツールともなります。男性歯科医も「自分もさっぱりしないと!」という意識が働くといった期待ができます。
講座以外のユニークな企画も
技術や知識を身につける講座だけではなく、自主的な自分磨きや職場での良い人間関係の構築に役立つ企画もあります。
■理美容半休
歯科医院での勤務を半日お休みし、美容院や理容院、エステなどへ行って、心身ともにリフレッシュしましょう、という斬新な福利厚生です。働く女性が生き生きと輝いていると、院内に活気が溢れます。良い空気は他の人にも伝わります。また、自分自身が美容院やエステなどで「体に触れられる」施術を受けると、口腔内や顔に触れる上で普段気が付くことのない多くのことを学べます。接遇やサービスの方法も、歯科医院において応用できる部分も非常に多くありますので、それを個々が医院へ持ち帰り、ミーティングや文書で共有するのも良いかと思います。
■ほめ合いカード
互いに褒め言葉をカードに記入し贈るというものです。一般の企業ではメールで贈ることが多いようですが、歯科医院ではカードに一言書いて贈ります。初めは気恥ずかしく素直に表現することが難しい場合もありますが、段々慣れてくると楽しくなります。互いの良い所を見ようという意識が働くので人間関係も良好になり、院内全体の雰囲気も良くなります。
忙しい職場では往々にして、長所より短所が気になり関係がギクシャクすることはよくありますが、そういった環境改善・良好な環境の維持に役立つ方法です。毎日行うのは負担になり、かえって新たな問題が起こることがありますので、1~数カ月に1回程度で良いかと思います。
■食事会
女性歯科医とスタッフの交流の場として、やはり楽しい食事やお酒の場は欠かせません。美味しいものを食べたり飲んだりしながらおしゃべりすることで、日頃の悩みやストレスを相談し合い解消できる場ともなります。また互いの共通点や相違点を知り、プラスの刺激を与えあうことも多いので、院内における連携も速やかになる助けともなります。
良い雰囲気をそのまま院内に持っていくことが目的ですが、お酒が入り楽しくなるとつい口が軽くなり、職場の愚痴や不満を漏らし合うマイナスな場ともなり兼ねませんので、若干注意が必要です。
■旅行
歯科医院の福利厚生として、最近では国内旅行のみならず、韓国や台湾、香港、シンガポールなどの海外旅行をする歯科医院も少なくありません。特に女性は喜びや楽しさを共有したい傾向にありますので、女性歯科医やスタッフの交流イベントとして良いと思います。寝食を共にすることでそれまで知らなかった意外な一面が見え、より深い絆で結ばれることも期待できます。
歯科医院のブログやホームページに掲載することで、患者や求職者の歯科医院に対するイメージアップともなるでしょう。既婚者の多い歯科医院では難しい福利厚生となりますが、独身者の多い歯科医院においては試してみるのも良いと思います。
■インフルエンザ予防接種
医療従事者として、1年に1回受けることは、近年当たり前になっています。患者にも啓蒙する意味で、「当院では、全員受けています」と分かるように掲示物などすれば、健康に気遣う歯科医院というイメージが与えられます。
まとめ
福利厚生のうち、健康保険や厚生年金などの社会保険加入以外は、業種によって様々です。「企業が労働者の勤労意欲を向上させるための給与以外の援助」ですので、歯科医院ならではの発想で自由に設けられます。女性歯科医とスタッフの「楽しく、なおかつ医療従事者として向上する」交流の場を積極的にもつならば、様々な利益が得られます。
とにかく試してみる価値はあります。明るく良好な雰囲気で歯科業務を遂行するならば、歯科医院のイメージアップとなり、自ずと患者も増加することでしょう。