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気になるアレコレまとめました!医師の為の歯科コラム
歯科コラム

新人歯科医がセミナーや研修で学ぶべきこと

新人の歯科医師は、専用のセミナーを受講することになります。「歯医者のセミナーって何をするんだろう?」「セミナーって聞くと、なんだか堅苦しい感じがする…」という不安を抱える人がいるのではないでしょうか。そこで、2017年に開催された新人セミナーの内容について簡単に解説したいと思います。

受講者の感想は「楽しんで受けられた」

受講者の感想は「楽しんで受けられた」
セミナーと聞くと、やはり堅苦しい真面目過ぎるイメージが定着していると思います。しかし、実際はそういったことはほとんど無いようです。もちろん真面目なセミナーではありますが、決してそのレッテルの通りの雰囲気ではないということは確かなようです。
2017年において既に11年目を迎えている新人スタッフ研修では、受講生は4,857人にまで増えています。2017年の受講者は562人、東京と名古屋、大阪の3会場で開催されました。紹介しているサイトでは、笑顔の新人歯科医師たちの姿がたくさん写真におさめられています。ある受講者の話では「楽しんで受けられた、あっという間の4時間だった」ということです。
ひとまず、硬く身構えずに受講することをお勧めします。難しい話ばかりの数時間では、楽しんで帰ることなんてできるはずがありません。楽しい時間を過ごしながら、新人歯科医師として重要な知識を教えてもらえることでしょう。新人セミナーを受講するのだからと変に身構えること無く、楽な姿勢で臨んでください。

セミナーの目的は?

新人セミナーの主な目的は「仕事観を整えること」です。入社後、数ヶ月経過すればその人はその職場の環境に慣れています。この時までに、いかに正しい仕事観を身に着けているかどうかが、今後の仕事にも大きく左右することになります。
セミナーは、大きく3つの講座に分かれます。第一講座のテーマは「歯科業界の現状」です。歯科医師の業界は激しい競争の真っ只中です。新しい歯科医院の経営者が技術面だけでなく経営手法を学んでから独立しているため、今までとは異なる生存競争の様相に変化しているのです。「競争が激しい」という漠然とした情報だけではなく、いかにその内容を理解して行動できるかということが新人の時から求められるということです。
第二講座では「仕事観、何のために働くのか?」についてのセミナーです。数ヶ月で新しい環境である職場に慣れてしまうと、人は努力することを忘れてしまいます。そのため、その努力を失わないために、慣れてしまう前の最初の段階で仕事観をしっかりと確立させることが重要なのです。また、新人スタッフは自分が勤めている歯科医院のことしか理解できていません。そこで、全国の歯医者がどのような努力をしているのかということについても解説しています。
第三講座では「プロフェッショナルになる方法」について解説しています。もちろん、これを聞いただけでいきなりプロになれるわけではありません。しかし、新人であっても「プロとしての意識を持って働くこと」と「プロとしての行動を取ること」はできるはずです。講座においては、自分から行動することの重要性およびチームワークをよくするための適切な行動などについて解説しています。

患者さんから見ればベテランも新人も同じ

患者さんから見ればベテランも新人も同じ
重要なことは、意識の問題です。技術的な問題は仕事の中で徐々に磨かれていくとしても、意識については最初から高い水準を持つことができます。そしてこれは同時に、歯医者を受診する患者さんたちにとってのメリットになるのです。
歯医者を受診した患者さんにとっては、何十年も勤めてきた歯科医師も、入社1年目の新人歯科医師であっても同じ「プロの歯科医師」です。「新人だから」という言い訳は通用しません。前述の通り歯医者は競争が激化し、今ではコンビニ以上の数があると言われている歯科医師業界で生き残るためには意識の持ちようと、それに伴う行動が必要になります。これには、培われる技術は基本的に関係しませんので、新人もベテランも同じ土俵に立つわけです。
また、歯科医師として成果を出すためには、「ただ、プロであるというだけ」ではいけません。プロ意識を持つ歯科医師たちが一つの目的のために団結することも重要です。その輪から外れ、チームワークを乱していては成果を出すことなんて到底不可能なことでしょう。歯科医師の一人ひとりがプロ意識を持ち、団結して「プロ集団」になることが重要なのです。
セミナーには、同じ歯科医院に入社した同期のスタッフも一緒に参加することになります。また新人スタッフだけでなく、院長などの責任ある立場の人も一緒に参加することも勧められています。同じ歯科医院に勤める人たちと同じセミナーを受講することで、チームワークの形成にも大きく寄与することになります。公式サイトでも「共通言語を持つ」ことが推奨されています。仲間たちと共通のビジョンを持つことは、これからの歯科医師としての仕事においても大きなプラスとして作用してくれるはずです。
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